来年4月下旬から5月にかけ飛揚準備
【東近江】 昭和100年を記念して製作されていた100畳敷東近江大凧がついに完成し、6日、東近江大凧保存会をはじめ、製作に携わってきた市民や関係者らが見守る中お披露目された。飛揚は、昭和の日を迎える来年4月下旬から5月上旬で調整していることも伝えられ、伝統の新たな歩みを進めた。
お披露目会で12年ぶりに製作した大凧を前に東近江大凧保存会の山田敏一会長はあいさつで「多くの市民の協力により立派な100畳敷大凧が完成した」と市民や関係者らに感謝し、「いよいよこの次は飛揚。皆さんの手で大空高く揚がることを想像している。東近江市の伝統文化を未来につなぐためにご支援よろしくお願いします」と語った。
東近江大凧会館の鳥居勝久館長から製作過程や、国の記念行事や節目で揚げられてきた東近江大凧の歴史と文化が伝えられ、「昭和100年」をテーマにした今回の絵柄の説明があった。
東近江大凧の特徴でもある文字と絵を組み合わせて意味を持たせる絵柄「判じ文」は、2羽の鶏が「昭和百年」の文字を挟んで向かい合い、中央に「祝」の漢字を配し、「慶(鶏・けい)祝 昭和100年」と読む。「祝」の文字を揮ごうしたのは書家の中島陽子さん=東近江市八日市清水町=。画家の臼田健人さん=同市五個荘川並町=が鶏を描いた。
100畳敷大凧の大きさは、縦11・8、横11・1メートル。製作日数は22日間で、製作には市職員や団体、一般市民ら延べ559人が参加した。
製作に20回参加した今宿志穂さん(13)と、18回参加した安井紗奈さん(14)には、保存会から小さなミニ大凧が贈られた。今宿さんは「こんなに大きい凧の製作に関われてうれしい。大空高く上がってほしい」。安井さんは「製作を見逃してはいけないと何回も参加した。完成してみると迫力がすごい」と胸を膨らませた。
また、大凧と骨組みを合わせる際に使用する張り札「願い札」は約450枚集まったという。世界平和や家族の幸せ、それぞれの夢や目標がつづられている。
100畳敷大凧の製作と飛揚は、2015年の大凧落下死傷事故以来12年ぶりで、江戸時代から続く伝統文化の継承を求める声を受け今回の製作が決まった。
最後に保存会の中村章副会長から、飛揚場所と見物エリアの配置を明確に分けるなど飛揚時の危険性とその安全対策が語られ、飛揚日まで徹底して対策を検討していく意向が伝えられた。








