県と県警が緊急対策プラン策定
【県】 県と県警はこのほど「トクリュウ・闇バイト・詐欺・強盗 緊急対策プラン」を策定し、改めて県民への注意喚起を強めた。
「トクリュウ」とは、「匿名・流動型犯罪グループ」の通称で、SNSや求人サイトなどを利用して犯罪実行犯を募り、匿名性の高い通信手段を用いるなどして結びついたメンバー同士が役割を細分化させ、その都度メンバーを入れ替えながら、強盗事件や特殊詐欺、SNS型投資、ロマンス詐欺など様々な犯罪を敢行する。昨年から関東地方を中心に被害が拡大しており、社会的な問題となっている。
県と県警では、昨年11月、「トクリュウ」による被害から県民を守り、また、県民を加担させないために同プラン(骨子)を策定、注意を呼びかけるとともに、本格的なプラン策定を進めていた。
今回策定されたプランでは、同骨子で掲げていた対策を元に、文言の整理などが実施され、次の概要で発表された。
▽「『トクリュウ』による犯罪から県民を守るための対策」(県・県警の連携)(1)「市町、関係機関・団体、事業者等と連携した情報発信活動」=犯罪発生状況の分析結果に基づいた効果的な広報資料を作成し、市町、関係機関・団体、事業者等と連携し、それぞれの持つあらゆる広報媒体を活用して、タイムリーかつ効果的に広く発信。(2)『滋賀県民 オール・トレイル作戦』=全ての滋賀県民に接触し、県内を踏破することを目標として、職員が県民と接するあらゆる通常業務・活動を通じて注意喚起を実施。(3)「メディア、SNS等を活用した対策の推進」=各種メディア、各種SNS、防犯アプリ等の広報媒体を活用した効果的な情報発信/ネット上の違法有害情報の発見と削除依頼対策/X(エックス)利用者に対する警告メッセージの配信事業や各種SNSに対する広告事業を展開。(4)「自主防犯活動の強化」=各種ボランティア団体、自主防犯団体等の自主的な防犯活動を促進/県民一人ひとりの防犯意識を高め、犯罪対処能力の向上、行動変容を促進。(5)「相談体制の構築・整備」=いわゆる『闇バイト』等情報に対する相談受理体制の構築・整備、相談窓口の周知/適切な相談対応、保護措置の実施。
▽「『トクリュウ』に打撃を与えるための対策」(主に県警)(1)「『トクリュウ』の実態解明」=徹底した情報収集と全国警察との情報共有により組織の実態を解明。(2)「『トクリュウ』の取り締まり」=県民からの相談や情報提供を受けて、末端の検挙のみならず、首魁や中核的人物の取り締まりを行うための事件検挙を徹底し、組織の壊滅に向けた取り締まりを推進。
県県民活動生活課では「県や県警に対し、県内でのいわゆる『トクリュウ』による被害報告は現在、確認されていないが、いつ県民が巻き込まれるかわからない。より注意を呼びかけていく」としている。
また、動画サイトユーチューブの県公式チャンネル(https://www.youtube.com/@shigakoho)では三日月大造知事が強盗などの凶悪犯罪の被害に遭わないための対策と警察などへの通報を呼びかける動画を、県警公式チャンネル(https://www.youtube.com/@ShigaPoliceOfficial)では池内久晃県警本部長が犯罪の実行者を求める闇バイトに応募しないように注意喚起し、既に関わってしまった人は警察への相談を勧める内容と、SNSを通じた詐欺被害に遭わないよう注意点を伝える内容の動画を公開し、啓発している。
同動画内で三日月知事は「家に多額の現金を保管しない。知らない人から電話で家族構成などを聞かれても答えず、知らない人を家に入れない。昼、夜問わず、家に鍵をかけ、防犯カメラやセンサーライト、強化ガラスなどの防犯装備もそろえることも重要」とし、「大切な命、家族を守るため一人ひとりが行動を起こしていきましょう。県民総ぐるみで犯罪のない滋賀県を作っていきましょう」と呼びかけている。







