今年度秋季ツキノワグマの出没予測
【全県】 県は今年度秋季のツキノワグマの出没予測として、「湖北地域では餌となるコナラの実成りが良い比較的低標高域への出没の可能性があり、湖西地域では全体的に資源量が少なく、集落近くへの出没が多くなることが懸念される」とし、「秋季は冬眠前のツキノワグマが餌を求めて行動範囲が広くなると言われているので、十分に警戒を」と呼びかけている。
今年度はすでに8月31日現在で72件のツキノワグマが目撃されており、昨年同時期と比べても多い(表参照)。
県では「ツキノワグマは県内で存続基盤がぜい弱な『希少種』に位置づけられており、被害の防止を図りながら、その安定的な生息を図ることが重要」とし、「ツキノワグマは本来、大変おく病で温厚な動物であり、遭遇を少なくすることが被害の防止につながると考えられる」とし、次の点について改めて注意を喚起している。
(1)クマを引き寄せないために▽クマの餌になるもの(生ごみ、農産物の収穫残さ、コンポスト、ぬか漬けなどの発酵食品、ペットフード、油粕などの有機肥料、燃料、塗料など)やカキやクリなどの不要果樹、ハチの巣などを野外に放置しない。▽墓地の供え物は持ち帰る。▽ハイキング、登山、渓流釣り、キャンプなどで出たごみは必ず持ち帰る。
(2)クマと遭遇しないために▽鈴、笛、ラジオなどで音を出して行動することで、クマに自分の存在を知らせる▽ドングリ類、クルミ、カキ、クリ、アケビなどクマが餌として好む実がある林には極力近づかないようにする。やむを得ずそのような場所に入る際は、複数の人で大きな声を出しながら入り、クマの足跡やふんなどを見つけたら引き返すようにする。▽クマは人里近くに出てくる場合、夜間から明け方にかけて行動することが多いので、早朝や夜間はできるだけ外出しないようにする。▽農地や人家、通学路などのやぶが暗い林を刈り払い、見通しを良くする。
(3)それでもクマと遭遇してしまったら▽クマは逃げるものを追いかける習性があるので、走って逃げず、クマに背中を見せないようにしながら、静かに退避する。▽クマを興奮させるような行動はとらず、クマが人間から自発的に逃げられる機会を与えるように心がける。▽攻撃が避けられない状況になったら、地面のくぼみにうつぶせになり、両手で首の後ろをガードすることで頭部、首などの急所を守る。▽子グマに出会った場合は、近くに潜んでいる親グマが襲ってくる可能性が高いため、子グマに近寄ったり、脅かしたりしてはならない。
また、県警では「人家近くでクマを目撃した場合は、ただちに最寄りの警察署へ目撃場所・目撃時間・大きさ・移動方向・何をしていたかなどの情報を連絡してください」と呼びかけている。







