今年度病害虫発生予察特殊報第2号
【県】 県は県南部の施設メロンほ場で葉の葉脈間の黄化や白化症状が確認された株について調査したところ、県内では未発生のウイルス「CABYV」が感染していることが明らかになったことから、9月30日付で今年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表し、農業者に対し、ウイルスを媒介するアブラムシ類の防除の徹底を呼びかけている。
同特殊報は、県内に今まで発生が確認されていなかった病害虫を発見した場合や、病害虫が今までとは違う特異的な発生をする現象が認められた場合に発表される。
同ウイルスは、1988年にフランスでメロンやキュウリなどで初めて発生が確認され、それ以降、海外40か国以上で主にウリ科野菜に被害を及ぼしている。国内では、今年2月に京都府でキュウリでの初の特殊報が発表された。一方、メロンの国内での発生報告はなく、現在のところ、病名もない。
メロンやキュウリなどが同ウイルスに感染すると、葉脈が緑色のまま葉全体や一部が黄化や白化症状を示し、症状が進むと、株全体が黄化する。
海外の事例では、感染すると落花が多くなり、1株当たりの果実数が減少することで、メロンでは40%、キュウリでは51%減収した例が報告されている。
また、同ウイルスは海外ではアブラムシ類が媒介すると報告されている。なお、経卵伝染、汁液伝染、種子伝染、土壌伝染はしないと報告されている。
同ウイルスに対する予防的な対策としては、媒介するアブラムシ類の防除の徹底が重要となる。県では農業者に対し(1)防虫ネットを活用し、アブラムシ類の侵入を抑制すること(2)アブラムシ類を見つけた場合は薬剤防除すること(3)発病株はただちに抜き取り、適切に処分することなどを呼びかけている。なお、同ウイルスに対する農薬はなく、アブラムシ類に登録のある農薬を散布する。






