根室市の中学生らが来県
【県】 北海道根室市で北方領土問題について学び、その認識を広めるために同市から派遣された同市内の中学生5人がこのほど来県し、県庁で有村國俊県議会議長と江島宏治副知事をそれぞれ表敬訪問した。
江戸時代、択捉島に「大日本恵登呂府」の標柱を立てた蝦夷地(現・北海道)の探検者として知られる近藤重蔵の終焉の地が高島市にある縁から、県では北方領土返還要求運動滋賀県民会議(代表・県議会議長)が中心となって働きかけ、1980年から同市の中学生を県に迎える交流を継続している。
通算43回目の来県となった今年度は、6月に同市で行われた「第49回根室市少年弁論大会」で優秀な成績を収めた根室市立柏陵中学校3年の田野平迪留さんと2年の佐藤しずくさん、同市立光洋中学校3年の庄林凛太郎さん、2年の菊地律花さん、同市立歯舞学園8年の桑野瑞姫さんの5人が同市を代表して来県した。
県庁を訪ねた5人は、まず県議会議長室で有村議長と面会し、石垣雅敏根室市長からのメッセージを代読、続いて祖母が色丹島出身の北方領土島民3世の田野平さんが同弁論大会で入賞した「祖母を故郷に連れて行きたい。そのためにも北方領土問題について国民全員に関心を持ってもらいたい」といった内容の作文を披露した。
有村議長は「10代の皆さんたちの世代がそのように日本全体や世界に北方領土問題について発信していくかが大事。皆さんはその中心となれると期待している」と声を掛けた。
また続いて副知事室では、同じく根室市長からのメッセージを代読した後、菊地さんが元北方領土島民か聞いた話から感じたこととして「国同士の話し合いが平和的な解決につながる。そのためには、国民全員で北方領土問題について知り、考えることが必要だ」とする作文を披露した。
江島副知事は「県も北方領土返還運動を続けてきた。皆さんとも一緒になって取り組みをしていきたい」と語った。
来県した生徒らは、県庁訪問後、大津市の副市長、市議会議長らを表敬し、県立琵琶湖博物館や琵琶湖大花火大会、石山寺などの見学や近江八幡市内の中学生らとの交流、近藤重蔵の墓参りなど4泊5日の体験学習を行い、帰路についた。
北方領土返還要求運動滋賀県民会議では10月に県議会議長らを代表とする訪問団が根室市を訪問し、現地の様子を視察する予定としている。








