GWは各地で来県者激減 夏までは県民が県内で楽しめる観光政策
【県】 全国で新型コロナウイルス感染症の新規陽性患者が連日増加していた4月下旬、県は同感染症拡大防止対策として施設の休業、湖岸駐車場の閉鎖などを実施し、三日月大造知事が先頭に立って「今年のゴールデンウイークはある意味、来ないでほしい」と来県自粛を強く呼びかけた。
◆大型連休中の県内の人の動き
県情報政策課がビッグデータを用いて分析した県内の主な観光地などの連休中の人の動きでは、八幡堀(近江八幡市)で昨年比最大約55%減、黒壁スクエア(長浜市)で最大約62%減、におの浜(大津市)で最大約33%減となったことがわかり、県の取り組みは一定の成果があったことがうかがえる。
一方、県観光振興局によると、県の歳入における観光業の割合は約33%を占めており、春休みからゴールデンウイークにかけての全国的な外出自粛は大きな打撃となった。特に今年度は、3月まで放映されたNHK連続テレビ小説「スカーレット」で甲賀市が舞台となったことと、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀ゆかりの地が大津市をはじめ県内各地にあることから、県では「千載一遇どころか万載一遇の好機」とし、同時期に様々なイベントやキャンペーンを予定していたが、延期や中止が相次いだ。同局では、同感染症がどれだけ県の観光分野に影響を与えたかの集計を進めている。
◆今後の観光政策
全国で緊急事態宣言が解除され、県が示す「コロナとのつきあい方滋賀プラン」でも“注意ステージ”となった6月初旬、定例会見で三日月知事は今後の県の観光政策について「観光地の事業活動は応援していかなければならない」としつつ、状況が落ち着いたばかりで来県者向けの観光商品が整っていないことや、感染症が収束に至っていない中で心理的に県民も来県者もお互いに「距離をとらなければ」という思いが強い点を指摘し、「まず夏までは、県民が県内での観光を楽しめる状況を作っていきたい。その後、状況を見極めながら本格的には秋以降に来県者に向けた商品やサービスを充実させていく」と語った。
県内では、彦根市で毎年夏に行われている「鳥人間コンテスト」をはじめ、すでにいくつか今年の開催中止を決定・発表しているものもあり、さらに、多くの来県者が見込まれる紅葉やウインタースポーツのシーズンや、11月の「びわ湖大花火大会」、県が今年いっぱいまでを予定している観光キャンペーン「戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖」の後半戦など、今後「3密」を回避した状態での開催が懸念される大規模イベントも多く控えている。(羽原仁志)







