近畿2府4県で最低 三日月知事「もっとやりようがあった」
【県】 「近畿2府4県のうち、滋賀県のPCR検査件数はどん尻だ(表参照)。和歌山県、奈良県に遅れをとったのはなぜか」。先月22日に新型コロナウイルス感染症対策の補正予算のために開かれた5月臨時議会で、生田邦夫県議(自民)は、三日月大造知事に詰め寄った。
三日月知事は「滋賀県として必要な検査をして対応してきた。結果としてそうなった」と釈明に追われた。
生田県議は「4月に、10人、12人と感染者が出たとき、県はパニックになった。あの段階で県衛生科学センターはPCR検査の準備が十分にできていなかった。反省して、どうしたらよかったかを述べるべき」と三日月知事に迫った。
杉田敏隆県議(共産)もPCR検査対策を質したところ、三日月知事は「われわれが持っている能力(PCR検査)の限界があった。必要だと思われるPCR検査がその時々において十分になされていたかと言うと、もっとやりようがあったと省みている事もたくさんある」と検査対応に課題があったことを初めて認めた。
PCR検査のこれまでの流れは、まず帰国者・接触者相談センター(県内7保健所)で相談を受け付け、そのうち国が示す疑いの例に該当した場合、感染症指定医療機関の帰国者・接触者外来へ紹介し、そこで医師が必要と判断した時は、検体を採取して衛生科学センターで検査する形だった。
湖南地域の医師会幹部は「一時、衛生科学センターのPCR検査の試薬が品薄になり、帰国者・接触者相談センターは、検査対象を大きく絞り込んだのでは」と推測する。
一方、県はPCR検査の拡充を図るため、衛生科学センターへはPCR検査機器の増設と検査員の増員で1日75検体を検査できる体制にした。先月には滋賀医科大学に業務委託して1日20検体の検査ができるようになった。
さらに県では医師がPCR検査を必要と判断した場合、保健所を介さずに迅速に検査が出来るよう、PCR検査センターを県内4ブロック(大津・高島、湖南・甲賀、東近江、湖東・湖北)にそれぞれ1か所以上設置し、1日80検体が可能となり、県合計で1日175検体を見込む。すでに先月14日に草津総合病院(草津市)、今月1日に県立総合病院(守山市)、3日に大津市、10日には市立長浜病院(長浜市)がそれぞれPCR検査センターを開設している。
生田県議は「これらのPCR検査センターは、いずれも検体検査を県外の民間検査機関に依頼しており、第2波のコロナ感染拡大が起これば検査枠が維持されるか気がかり」と指摘する。(石川政実)








