魅力発見のキーワードは発見と体感
◇大津
日本遺産フォーラムがこのほど、「『水の文化』を生かしたツーリズムに向けて」をテーマに、大津市内で開催された。
日本遺産「水の文化」ツーリズム推進協議会(県と日本遺産認定の東近江市など7市、びわこビジターズビューロー、県文化財保護協会で構成)の主催。
フォーラムでは、日本遺産認定の大津市、彦根市、近江八幡市、高島市、東近江市、米原市、長浜市の7市の取り組みが紹介された後、東京大学大学院教授で文学研究者のロバート・キャンベル氏が「文化資源を活かした魅力発信と賑わいの創出を目指して」をテーマにし特別講演した。
この中でキャンベル氏は選定委員を務めた、「奈良遺産」を紹介した。これは、奈良県の「心がほっこりする“ええとこ”」を再発見し、県内外に発信しようと選定した全70件で、奈良新聞社が独自認定したもの。
例えば「人っぽい奈良公園の鹿」は、「観光客におじぎをしてせんべいをねだる姿や、夏場に冷気の残る道路の側溝で涼む様子はどこか人間的」とあり、キャンベル氏は「(奈良のシンボルである)鹿を入口にディープに誘っている」と紹介した。
また、「遺産というと自然の風景、寺社仏閣などのモニュメントが浮かぶ。しかし、横道にそれるからこそ発見、体感できるものもある。(地域の魅力を)物体としてみるのでなく、人との関わりや、日々形を変えるもの、流動的なものから伝えることも大事」とアドバイスした。







