拠点病院として平成32年10月めどに開業
◇野洲
野洲市議会で昨年二回否決された市立病院整備の関連予算案が、同市から異例の再々提案が行われ、二月議会最終日の二十三日に採決される見込みだ。山仲善彰市長は昨年十一月の否決(賛成八、反対九)を受けて計画断念の意向を一旦示したが、病院整備を要望する市民の声が強いことや、議会で反対理由として挙がる財政不安に明確な根拠がないことから、市議会への再々提案に方針転換した。【高山周治】
市議会では昨年2回否決
市民から建設要望相次ぐ
この計画は、同市の拠点病院である民間の野洲病院の経営難を受けて、同市が約八十六億円を投じて、百九十九床の市立病院を平成三十二年十月をめどにに開院するもの。人口減少社会に対応したコンパクトシティをめざし、JR野洲駅前に医療施設を整備する。提案された予算案は、基本設計費など八千百八十五万円で、新年度一般会計当初予算案に盛り込まれた。
山仲市長は、予算案が昨年十一月の市議会において僅差で否決されたのを受けて、平成二十三年から検討してきた新病院建設事業の断念を表明した。
しかし、昨年十二月、市議会全議員と市内自治会長の意見交換会を傍聴し、(1)自治会側から病院建設を求める声が多く上がったことや、(2)全議員が病院を必要との認識であること、(3)反対議員の挙げる財政不安に明確な根拠がないこと�\が分かり、病院建設予算案の再々提案の意向を固めた。
なお、市立病院をめぐっては、市は一昨年、収支見通しを「開業五年目から黒字」と見込んでいたが、昨年三月出された基本計画では「十五年目まで赤字」と一転し、市議会から反対の声が強まった。
これに対して市は昨年十月、基本計画を精査し、「八年目から黒字」と改善した収支見込みを提出した。しかし、再び十一月五日の市議会で予算案が僅差で否決された。
なお、二十三日の予算案の採決を前に、建設を望む要望書や署名が「野洲市民病院を実現する会」や女性グループ、老人クラブ連合会、自治連合会から提出される一方、「駅前に病院建設を反対する市民グループ」からは反対署名と要望書が提出されている。








