「平成6~10年」苦しかった 経営者の課題は「自分自身にある」
苦難を乗り切る秘訣は「人」、乗り切った時は「社員の笑顔」が見えた。
近畿財務局が、管内の経済情勢等を把握する一環として、ことし三月~六月にかけて、関西地域の企業経営者五十人に実施した「苦難を乗り切る秘訣」についてのヒアリング調査で、最も支持を得た回答だった。
調査に応じた社長の在職年数は、十年以上が全体の六割を占め、最長在職年数は四十三年だった。
今まで歩んできた人生を「道」に例えてもらったところ、「山あり谷ありの道」、「いばらの道」が全体の四割を占め、社長としての苦難を連想させる表現に絞られる。他には「まっすぐな道」や「感謝の道」があった。
最大の苦難の時期はいつだったかについては、「平成六年~十年までの間」が、三四%でトップ。その要因は、バブル崩壊、リーマンショックなどの市場等の環境変化が四〇%を占めた。次いで阪神大震災などの「自然災害」の一八%だった。
苦境の長いトンネルを抜けて見えた景色は?では、一位は「社員の笑顔」(二二%)、次いで「トンネル」(二〇%)、「一筋の光」(一〇%)が続いている。
苦難を乗り切る秘訣を漢字一字で表すと、一位は「人」(二六%)、二位「夢」 (一八%)、三位「和」(一四%)だった。
将来への不安を「これから発症すると怖い会社の病」として尋ねたところ、一位は、油断や慢心を心配する「慢性疾患」(二二%)、二位は、経営者自身のやる気がなくなることを心配する「燃え尽き症候群」(一〇%)、三位は、社内のコミュニケーション不足を心配する「循環器病」(八%)となった。
社長の孤独感については、六割以上が「感じない」と回答し、「生まれ変わっても社長になりたいか」との質問にも「なりたい」が六割以上を占め、社主としての自信をのぞかせている。
経営者の行く手を阻むものについては、五割近くの人が「自分自身」と回答。次に「慣習・規則」、「環境の変化」、「資金繰り」と続く。さらに、苦難を乗り切るために経営者が持っておいた方が良いアイテム(資質)について尋ねたところ、「あきらめない心」がトップ、次いで「信頼できる相談相手」、「気持ちの切替え」、「明確な目標・目的」、「冷静な判断(決断力)」の順だった。






