今夏の参院選滋賀選挙区
◇全県
政治団体「日本未来の党」とみどりの風が合併を検討したり、生活の党、社民党、みどりの風が今夏の参院選での選挙協力に動き出したりする中、リベラル勢力の結集のために嘉田由紀子知事の国政転出を望む声が中央政界で出始めてきた。参院選滋賀選挙区(定数一)には、民主党現職の徳永久志氏(49)、自民党新人の二之湯武史氏(36)、共産党新人の坪田五久男氏(54)、幸福実現党新人の荒川雅司氏(37)が出馬を表明しているが、各陣営とも嘉田氏の動向に神経をとがらせている。【石川政実】
知事後継者に藤井市長のうわさも
戦々恐々の参院候補予定者
嘉田氏は政党「日本未来の党」を結成し、昨年十二月の総選挙に挑んだが、九議席しか獲得できず惨敗した。その後、同党は、結成から一か月で瓦解(がかい)する。
一方、県議会からは、知事と国政の兼務解消を求める決議が出され、嘉田氏は政治団体「日本未来の党」の共同代表を退き、知事職に専念することに。
しかし最近になって、安倍内閣による道州制導入の動きをけん制したり、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の海上輸送問題に懸念を表明したりと、以前にも増して国政などへの発言が目立つようになってきた。
また嘉田氏を支援する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」は先月十三日、総会を開き、同氏を相談役から外して無役にした。
さらに一月まで各週刊誌をにぎわせた「百議席は取れると、小沢氏にだまされた」という嘉田氏の恨み節の記事が鳴りをひそめていたのに、それが先週発売の「週刊新潮」(二・九日ゴールデンウイーク特大号)で久方ぶりの登場となった。
これら一連の動きを、政界筋の一部は「二足のわらじをやめて『知事に専念を』というのが、対話の会の願いだった。それが実現したのに、このタイミングで無役にするのは、嘉田氏が参院選滋賀選挙区で出馬するためではないか。これを裏付けるように藤井勇治・長浜市長が、嘉田氏から後継者指名を受けて、知事選に出馬する意向を固め、最近、家族会議を開いたとの憶測もある」と受け止めている。
藤井氏は「去年暮れから、そんな憶測が広まり、迷惑している。このような事実は、一切ない。確かに滋賀選挙区から嘉田氏が出馬すれば、断トツで勝つ。だが同氏は『知事に専念する』と、いろんな場でおっしゃっている。公人の言葉は重いだけに、国政転出は難しいのでは」と話した。
それでも今月から来月にかけて、嘉田氏や藤井氏の動きから目が離せない。









