ほぼ出揃う今夏の参院選滋賀選挙区
◇全県
この夏の参院選滋賀選挙区(改選数一)は、すでに民主党現職の徳永久志氏(49)、自民党新人の二之湯武史氏(36)、共産党新人の坪田五久男氏(53)、幸福実現党新人の荒川雅司氏(37)の四人が立候補を表明している。残るは日本維新の会の候補者だが、第一次公認を今月末に発表の予定で、ここに滋賀選挙区の候補者が含まれる公算が高く、構図はほぼ確定する。慌ただしさを増す参院選の動きを追ってみた。【石川政実】
嘉田VS橋下両氏、知事選の前哨戦へ
一日は、民主と自民の両党が会見で火花を散らせた。
「二之湯氏のお父さんが参議院京都府選挙区の現職なのに、(二之湯氏が滋賀県で当選すれば)参院まで京都に飲みこまれてしまうことになるが、それでいいのか」。徳永氏の正式な出馬表明に同席した民主党県連代表の三日月大造衆院議員は、激しくけん制した。
片や二之湯氏も「徳永氏とは同じ松下政経塾生だが、自民は哲学、綱領をもった政党であるのに対し、徳永氏の民主はこれまで政党の綱領すらなく、二人の理念は全く違う」とやり返した。
このような自民、民主両党をしり目に、悠然と構えるのは日本維新の会である。
昨年十二月の衆院選で、滋賀県での比例得票は、自民党が約十八万二千票、維新の会が同十五万三千票、民主党が同十万五千票、嘉田由紀子知事が立ち上げた日本未来の党が八万三千票、みんなの党が五万票、公明党が五万票、共産党が四万二千票、社民党が八千票、幸福実現党三千票となっており、維新の会がみんなの党と組めば「二十万三千票」と一躍トップに躍り出るからだ。
維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は二日、参院選候補者の公募が二百人超になったことを明らかにした。 三十日の結党大会で一次公認発表を行う予定だが、その中に滋賀選挙区の候補予定者が含まれる可能性は極めて高い。
一方、国会で道州制を主張する政党が多数を占め、関西州が実現する可能性が高まっている。維新の会共同代表の橋下徹大阪市長らが道州制に反対する知事には刺客を送るとしているだけに、来夏の知事選に出馬の公算が高い嘉田知事にとっては心中穏やかでないはずだ。
自民党有力県議は「夏の参院選でも、岩永裕貴衆院議員に続いて、維新候補者が当選すれば、嘉田知事に維新の足音が忍び寄る。次期知事選でも、対抗馬の維新候補者に自民、みんな、公明が相乗りすれば、嘉田知事が当選する保証はないに等しい」と言う。
それだけに政治団体「日本未来の党」の政策アドバイザーである嘉田知事が衆院選比例で獲得した八万票をどう動かすかが大きな焦点だ。






