八幡商では奥歯欠けるけが
◇全県
県教育委員会は七日、県内公立学校における教職員の体罰実態調査を発表した。
それによると、体罰があった学校は三十三校で、教職員四十四人が児童生徒百六十八人(児童六人、生徒百六十二人)に体罰を加え、七人にけがを負わせていた。
頻度は、一~二回の教職員が三十三人、三~九回が四人、十回以上が七人だった。主に部活動や授業、学校行事で多くが発生しており、体罰を行った教職員は指導から外した。
体罰を行った教諭四十四人のうち、七人はすでに処分(厳重注意、文書訓告、減給)を受けているが、残る三十七人に対しても詳細に調査し、厳正に処分するとしている。
体罰の具体例では、県立八幡商業高校では平成二十三年八月から二十五年一月にわたって、教諭が運動クラブの指導中、一~三年の女子生徒十四人に対して、平手でほおをたたく、胸をひじで押す、背中を平手でたたくなどの体罰を加えていた。このため三年生一人は奥歯が一部欠け、一年生一人は口の中が切れるなどのけがを負わされた。
この調査は、一月十一日から同月三十一日までの期間、市町立の小中学校三百二十五校、県立の高校・特別支援学校・中学校六十五校を対象に実施された。
各学校における教職員への聞き取り、在校する児童生徒または保護者からの訴えのほか、第三者からの情報提供についても該当する教職員や児童生徒に直接聞き取りを行った。
県教委は今回の調査結果を受けて、体罰を行った教職員への厳正処分のほか、全学校に対して望ましい指導方法についての研修、生徒・保護者が相談しやすい体制を整備するとしている。
河原恵教育長は「このたび報告のありました教職員による児童生徒への体罰の状況につきまして大変深刻に受け止めており、県民の皆様に対して誠に深くお詫び申し上げます。あらためて体罰禁止の趣旨を周知徹底し、各学校の教職員の意識向上が図られるよう研修を行い指導いたしますとともに、体罰を起こした教職員等に対しましては厳正に対応し、一日でも早く皆様方の信頼回復に努めてまいりたいと考えております」とのコメントを発表した。
なお、東近江地域で公表された学校は次のとおり。発生年月日、頻度(一~二回(1)、三~九回(2)、十回以上(3))、職名、場面、被害生徒数、けがの状況、体罰の内容、処分の順。
【八幡工業高校】
▽平成二十二年十二月、二十三年一月(1)=教諭が部活動中、一年生男子一人を平手でほおをたたく。けがなし。文書訓告。
▽平成二十二年以降(3)=教諭が部活動中、三年生男子、一年生男子各一人を平手で頭部をたたく。けがなし。
▽平成二十二年以降(3)=実習教諭が部活動中、三年生男子八人、二年生男子六人、一年生男子十一人のほお、胸、腹などをたたく。けがなし。
【八幡商業高校】
▽平成二十三年八月~二十五年一月(3)=教諭が部活動中、三年生女子三人、二年生女子一人、一年生女子十人に対して平手でほおをたたく、胸をひじで押す、背中を平手でたたく。三年生一人が奥歯の一部が欠け、一年生一人は口の中が切れる。
【八日市高校】
▽平成二十四年七月、十月(1)=教諭が休み時間中、職員室で二年生男子一人を平手でほおをたたく。部活動でも別の二年生男子生徒一人を平手でたたく。いずれもけがなし。
▽平成二十四年八月(1)=教諭が部活動中、二年生男子生徒一人の胸を押した。けがなし。
▽平成二十三年二月(1)=教諭が授業中、三年生女子一人の頭部をたたいた。けがなし。
【八日市南高校】
▽平成二十四年一月(1)=教諭が部活動中、二年生男子一人を平手でほおをたたいた。けがなし。






