7日告示の甲賀市長選挙
◇甲賀
七日告示、十四日投開票の甲賀市長選は、三期を目指す現職の中嶋武嗣氏(64)に対し、新人で前教育長の国松嘉仲氏(71)が追い上げる展開となっている。中嶋陣営の上滑りや、国松陣営が訴える新庁舎建設計画見直しの浸透によって、接戦にもつれ込む可能性も出てきた。【高山周治】
中嶋氏 大所帯の選対「上滑り」も
国松氏 新庁舎見直しが浸透し急追
「二期八年の蓄積のある中嶋氏に今まで以上がんばってもらいたい」。嘉田由紀子知事は先月二十九日、中嶋氏の決起集会に駆けつけ、県・市の協調ぶりを強くアピールした。
市は、県幹部を副市長に迎えるなど、県との関係を強めている。嘉田知事からの激励に、陣営は早くも勝利への自信を深めた。しかし、「そこに上滑りが生じる」と関係者は警戒する。
中嶋氏は「市民党」を掲げて政党推薦を受けないものの、自民系の与党会派「清風クラブ」(十四人)と公明党甲賀市議団(二人)のほか、家森茂樹県議と富田博明県議から支援を受ける万全の態勢だが、大所帯だけに「動きが鈍い」との見方もある。
この指摘に選対本部長の服部治男市議は「対立候補である国松氏の出馬表明(九月五日)以前から選挙戦を意識し、気の緩みは一切ない。市議会内の反中嶋派をけん制するため、中嶋氏に三月議会から出馬表明を促してきたし、八月には早くもリーフレットを発行し、全戸にポスティングするなど臨戦態勢にあった。もちろん今回も前回並みの二万五千票をとる」と反論する。
中嶋氏は、子ども福祉医療費の充実や企業誘致など実績を掲げるほか、公立甲賀病院の充実など六十二の公約を掲げる。
これに対して国松氏は、市議会の自民系会派の甲政クラブ(四人)、民主系の正政会(三人)の支援を受け、新庁舎建設計画の見直しと光ケーブル網による市内情報基盤整備の再検討を訴えている。
選対は、組織選挙を展開する中島陣営に対して、二会派の市議七人と後援会が「少数精鋭」でフル回転している。
知名度アップが最大の課題で、出馬表明してから九月いっぱいは、支援者宅や運動会などの各種イベントへのあいさつ回りに全力投球し、人柄や政策を紹介したリーフレットを同月下旬には全戸のうち七割には配布した。
同陣営の今村和夫市議は「年齢を感じさせない若々しさは好感をもたれている。知名度アップと、争点の浸透で、浮動票を取り込んで票を伸ばしたい。前回選挙で現職に敗れた田中氏の得票一万七千票に、今回中嶋氏から離れた保守系四市議の票を上積みし、二万三千票へ伸ばして接戦に持ち込みたい」と意気込む。






