「全国的に類例少なく貴重」
◇守山
守山市教育委員会は、松塚遺跡(同市浮気町地先)の宅地造成に伴う発掘調査で、埋没した古墳が見つかり、全国的に類例の少ない古墳時代中期後半(五世紀後半)の甲冑形埴輪(はにわ)や太刀形埴輪などの形象埴輪、円筒埴輪が出土したと、発表した。
甲冑形埴輪は、眉庇付冑(まびさしつきかぶと)を模して作られたもので、これまで知られていた数少ない類例の中でも、「最も精巧に作られた全国的に貴重な資料」としている。
また、太刀形埴輪も、手で握る柄の部分が良好に残存しており、鹿角装(ろっかくそう)の太刀の装具を模してつくられた中で最古級に位置づけられると考えられ、「五世紀代に位置づけられる太刀形埴輪は全国的に少なく、柄の部分の保存状態からも貴重な資料」という。
守山市教委は今回の成果を「ともに古墳時代中期の器財埴輪の中で、全国的にも残りの良い代表的な資料で、当地域の古墳文化や畿内王権との関わりを知る上で貴重な資料」と高く評価している。
松塚遺跡はJR守山駅東口より南東約七百メートルの地点に位置し、調査は宅地造成に伴って昨年十一月下旬から一か月間実施された。
調査では、竪穴建物跡や柱穴などが検出されたほか、古墳の周溝と思われる幅二・五メートル、深さ三十センチの溝が約七メートルにわたって検出され、中から今回の出土物が見つかった。








