息の長い支援へ「来年もぜひ訪問」
◇甲賀
あなたが笑って立っていた場所に、今年もヒマワリたくさん咲いた――♪。太陽の光をさんさんと浴び、笑顔のような花を咲かせるふるさとのヒマワリをイメージしたこの歌は、東日本大震災で被災した人々へエールを送ろうと、甲賀市水口町を拠点にイベント「夏の音展」などの音楽活動を展開する“かずろう”こと中村一尋さん(46)=自営業=が、ギターを爪弾きながらつくったポップス調のオリジナルソングだ。
元気出るオリジナルソングと義援金贈呈
生花店などの生業の傍ら、音楽活動をライフワークにする中村さんは、震災発生の三日後から「被災地のために何か行動を起こそう」と音楽イベントの仲間に呼びかけたが、実現の方策が見つからなかった。そんななか今夏、仙台市出身のイベント企画会社の経営者と知り合い、同市内のコミュニティーFM局を紹介された。
今月十二日、陸路十一時間かけてFM局を訪れた「夏の音展」メンバーは、三時間にわたって生放送に出演し、関係者から募った義援金を手渡したほか、オリジナルソングや手品を披露し、番組スタッフやミュージシャンとの交流を深め、復興を誓い合った。
中村さんは被災地のライブが実現できたことに「当初は、茶化しに来たと迷惑がられないか心配だったが、たった数時間の滞在で強いつながりができ、訪問できて幸運だった」と振り返った。
ショッキングだったのは、津波で壊滅した風景。「言葉に表せない鼻をつく臭い、そして家が流されてむき出しになった基礎を見て、テレビの風景が現実になった。ここには帰りたくても叶わない人々がいるが、僕には帰る場所があったことが悲しかった」と言葉を詰まらせた。
また、「現地の人が、時の経過で世間から忘れられようとしている、とこぼしたのがつらかった。今後も息の長い支援が必要なので、来年も継続して訪問したい」と前を向いた。







