市民共同発電、アール・ブリュット、特産品開発
◇湖南
湖南市は、地域資源を最大限に活用して市内で循環させることで、地域の「自給力」と「創富力」(富を生み出す力)を高めようと、市民共同発電とアール・ブリュット福祉ツーリズム、特産品開発を連携させた実証実験に取り組んでいる。
湖南市が地域主権社会目指し
来年3月まで連携した実証実験
この試みは、同市が国の「緑の分権事業」の委託を受け、今年十月から来年三月まで主催するもので、現場の運営は、市内の各種団体で構成する「こにゃん支えあいプロジェクト」(溝口弘会長)があたり、実現への課題を探る。
三つの柱の一つ、太陽光発電による「市民共同発電プロジェクト」は、東日本大震災以降注目される再生可能な自然エネルギーについて、福祉の取り組みと連携しながら、市民参画で小規模発電所を拡大させる。
具体的には、市内の福祉施設や地元物産直販店の計三か所の屋根に太陽光発電パネル(計六十平方メートル)を設置し、発電量などを調べる。
将来的には、太陽光パネルのメンテナンスに共同作業所が関わったり、出資者への配当を福祉サービスや市内の買い物で使えるクーポン券に換える仕組みを模索している。
「アール・ブリュット福祉ツーリズム」は、伝統や流行に左右されずに自己の内面を素直に表現した芸術作品「アール・ブリュット」をPRし、観光客の誘致を図るもので、じゅらくの里(同市東寺)では三十日まで、展覧会が開かれている。同展では、昨年のパリ展に出展した県内外の作家十二人の作品三十点が紹介されている。無料。
なお、アール・ブリュットの作り手は、福祉施設を中心に広がっており、パリ展では、同市東寺の近江学園以来の伝統もあって市内から五人もの作り手が出展している。
特産品開発では、市民が伝統野菜や郷土料理に工夫を加えたオリジナルメニューを持ち寄ったB級グルメ大会を十月に開催したり、地元産品を扱う直売店(三雲)をオープンさせており、人気メニューの販路拡大が期待されている。
湖南市企画まちづくり課は「来年三月までの実証実験では、三つの取り組みをつなげる仕組みや、地域資源の生かし方、市民参画に向けたヒントを探りたい」としている。







