日・蘭・独の人文系・自然史系の研究が一堂に
◇大津/草津
人文系・自然史系の研究者が一堂に集まるシンポジウム「第五回シーボルトコレクション国際会議」が十月二十八日から三十日までの三日間、大津市と草津市で開催される。国立歴史民俗博物館とシーボルト・コレクションネット・プロジェクトの共催。
江戸末期、オランダ軍医であるシーボルトは日本の多くの分野に影響を残したが、その活動は必ずしも全容が明らかになっていない。このシンポは、シーボルトの生誕地であるドイツ・ヴュルツブルグの姉妹都市である大津において、日本、オランダ、ドイツのシーボルト研究者が集まり、「ビュルガー、ホフマンらのシーボルトコレクション形成への貢献」「シーボルト標本の復元的研究と日本博物館の再現」などをテーマにシンポジウムを行い、最終日は公開講座「博物学者としてのシーボルト像を探る」を行う。
参加希望者は、往復はがきまたはEメールで「第五回シーボルトコレクション国際会議」と明記し、参加希望日、住所、氏名、電話番号を記入し、十月二十六日までに〒285―8502千葉県佐倉市城内町117、国立歴史民俗博物館研究協力課(TEL043―486―6473、kenkyo@ml.rekihaku.ac.jp)へ申し込む。無料。ただし、定員になり次第締め切る。
なお、シンポジウムと公開講座の報告、講演の内容は次の通り。敬称略。
【十月二十八日】(午前十時~午後五時)「ビュルガー、ホフマンらのシーボルトコレクション形成への貢献」県立琵琶湖博物館、定員百五十人、※同時通訳あり=「日本からシーボルトとツッカリー二によって記載された植物のタイプカタログ化に向けて」(秋山忍、エッサー・H―J、タイセ・G、大場秀章)▽「ビュルガーの魚類標本の積み出しリストの意義」(ファン・オイエン・M)▽「日本の動植物研究におけるビュルガーの貢献」(山口隆男)▽「ホフマンと日本の植物学の普及」(ベイカーズ・H)▽「ビュルガーからの手紙『親愛なる閣下そして尊敬する友へ』(ケルンカンプ・B)▽「日本の軟体動物学におけるシーボルトコレクションの重要性」(佐々木猛智、ハウト・J)▽「シーボルト・ビュルガーの地質学と鉱物学の足跡」(田賀井篤平、シュレップファー・L、三河内彰子)▽「『日本』の中の図版と原画との比較」(スヒルマイア・K)
【十月二十九日】(午前十時十五分~午後五時半)「シーボルト標本の復元的研究と日本博物館の再現」大津市民会館、定員百十人、※全講演通訳なし・和訳資料あり=「モースコレクションとピーボディー・エセックス博物館の現状と課題、そして展望」(小林淳一)▽「ライデン国立民族学博物館蔵川原慶賀筆『人の一生』(シーボルト・コレクション本)について」(原田博二)▽「蒐集の旅としての江戸参府とそのロジスティクス」(松井洋子)▽「ボーフム・ルール大学のシーボルトコレクション・再構築、現状、および将来の可能性/好機」(マティアス・G)▽「ライデン(1820年代)とミュンヘン(1860年代)における麦わら細工のシーボルトコレクション」(フォラー・M)▽「ジョマールとフォン・シーボルト ― 分類の原理についての議論」(エフェルト・R)▽「1864年のヴュルツブルク初のシーボルト展・バイエルンにおける民族学の始まり」(バイライス・D)▽「選択・ライデンにおけるシーボルトコレクションの展示」(ラートヘーバー・D)
【十月三十日】(午後一時半~同四時)公開講座「博物学者としてのシーボルト像を探る」琵琶湖博博物館ホール、定員二百人、※通訳あり=「シーボルトの助手ビュルガー・日本における唯一人の水成論者」(シュレップファー・L)▽「シーボルトの博物コレクションとその学術的意義」(大場秀章)







