県議会が堀削調査求める請願採択
◇湖南・栗東
RDエンジニアリング最終処分場(栗東市小野)の有害物の掘削調査と速やかな除去を求める請願書が、県議会でこのほど、賛成多数で採択された。これは、県の掘削調査は不十分だとして、元従業員が不法投棄したと証言する地点を徹底して掘削調査し、有害物が見つかり次第、ただちに除去を求めるもの。県議会で請願が採択されたことにより、県が今後どのように対応するのか注目される。
証言場所に埋まるドラム缶内容物を早急に除去
請願団体 「廃棄物の最下層まで確認を」
今年三月、元従業員の証言のあった木くず焼却炉付近から、廃油などの有害物を詰めたと思われるドラム缶が十六本見つかった。また周辺では、ドラム缶内容物に起因される表層ガス(VOC)が集中して検出された。
県議会の請願採択を巡っては、知事寄りの県議会会派「対話の会」から冨波義明・県議が、反対の立場で登壇した。
「現在行われている対策以上の掘削調査を実施すると、全面掘削する工法となり、膨大な期間と経費が必要。これに伴う有害物の処分方法に関しても、運搬、処理を講じないといけなくなる」。
しかし、これに対して請願団体の「RD処分場の有害物から飲み水を守る会」の代表、高谷順子氏は、「全面掘削を目指すものではない」と反論。具体的には「今最も対策が急がれるのは、周辺地下水を汚染しているVOC(揮発性有機塩素化合物)の原因物を除去して飲み水への汚染を防ぐことだ。そのためには、VOCが入ったドラム缶を埋めたという証言とVOCガスが検出されている場所を掘削し疑わしいものを除去することであり、双方ともに集中している木くず焼却炉周辺をまず出来るだけ広範囲に深くほりさげること」と求めている。
また、県は三月、焼却炉付近で実施した掘削調査で、ドラム缶十六個を掘り出したが、側面に露出していたドラム缶については、後の対策工事で掘削除去するとして埋め戻した経緯がある。
これは元従業員の証言で産廃を埋めた深さを五メートルと再確認し、これに基づいて調査を実施した。
これに対して高谷氏は、栗東市上水道の出庭水源地(処分場の北西三キロ下流)などへの有害物の拡散を懸念し、「除去の目的はドラム缶でなく、ドラム缶内容物のうちの揮発性有害物であるため、朽ちたドラム缶からかなり深く流れ落ちていることを予測して廃棄物の最下層まで確認し、一刻も早く堀り上げて、一時保管すべき」と訴えている。







