大津市坂本の西教寺で発見
◇大津
鎌倉時代初期の仏師・快慶の一番弟子である行快の最古の像と考えられる仏像が、大津市坂本の西教寺で発見された。
この調査は、これまで未調査だった同寺安置の木造阿弥陀三尊像(中尊が阿弥陀如来立像、左脇待が観音菩薩立像、右脇待が勢至菩薩立像)が快慶派の作風に似ていたため、大津市歴史博物館が六月上旬に行ったもの。観音菩薩立像を台座から外したところ、足ほぞ(台座に挿す部分)に「巧匠 法橋行快(こうしょう ほっきょう ぎょうかい)」の墨書銘が記されていた。
涼やかで理知的な同像の表情は、快慶一派の特徴とよく似ており、とくに側面からみた形は快慶、行快のものとよく似ている。また、左腰を後方に引きつつ、左足を前に出す姿勢についても確認できる。このように全体的に快慶、行快の作風が顕著で、見た目も快慶工房によるもので疑いないとしている。
同市歴史博物館は今回の発見について「細目の表情は、目が大きめであくの強い、後の作風と異なり、師匠である快慶の作風をよく引き継いだもので、快慶工房内における快慶と行快の作風の関係を想像できる」としている。
なお、これらの仏像の公開は、九月四日まで大津市歴史博物館、九月十七日から十一月二十日まで県立近代美術館で行われる。








