地元石材でふるさとの風景表現
◇湖南・甲賀
彫刻家と市民共同の彫刻制作活動が、湖南市岩根の善水寺駐車場で始まった。岩根まちづくり協議会のまちづくり事業のひとつで、参加する彫刻家は甲賀市信楽町出身で愛知県在住の杉本準一郎さん(63)。
取り組みは七~八月の二か月間、杉本さんと岩根小児童、住民が力をあわせて、岩根山産の花こう岩で岩根山の山と水をイメージした作品をつくる。
使われる花こう岩はもともと、善水寺近くの旧採石場付近で放置されていた。これを杉本さんが二年前、岩根まちづくり協議会と共同制作の作品づくりのため、岩根山の摩崖仏(まがいぶつ)を見学した時に見つけた。
発見された花こう岩九個は、二トン半から六十キロのほぼ正方形の石材。磨けば磨くほど桜色に輝くことから「さくらみかげ」と呼ばれる。
制作初日の九日には石割式が行われ、安全祈願が厳かに営まれたあと、杉本さんの指導で谷畑英吾市長と同協議会の役員がノミを入れた。
杉本さんは「市民が彫刻づくりに参加することで、石とのふれあいが始まり、それが積み重なって地域の風景の一部となるような作品になればいい」と抱負を語っていた。







