山下元参院議員も急浮上
◇大津
目片信・大津市長(69)が三日の定例会見で、来年一月の市長選に出馬する意向を示した。市長選まで、まだ半年以上も残すこの時期での三選出馬の意向表明だけに、「市役所幹部や世古正・前自民党県議に対するけん制」(保守系市議)といった見方が出ている。早くも動き出した大津市長選の行方を追ってみた。【石川政実】
「今は継続してやりたい」と目片市長は先の定例記者会見で、三選出馬に強い意欲を示した。また任期中に三回入院するなど体調不安が懸念されている点については「しゃべりと判断には問題がない」と一蹴(いっしゅう)。正式な表明は、十二月の定例市議会で行いたい意向だ。
この四月に県議会から引退した世古正氏(68)も市長選に意欲を持っていると見られている。
政界筋では「勝負師の世古氏が自民党系会派の湖誠会(十一人)や大志会(四人)に水面下でアプローチをしている模様だ。このため目片市長は、先手を打って三選出馬を表明し、けん制したのでは」と受け止めている。
五月九日、大志会に一人の議員が加わった。この議員は桐田真人氏で、山下英利・元参院議員(58)=自民=の元秘書だっただけになにかと話題を集めている。
なぜなら市長選の下馬評では、世古氏が目片氏の対抗馬と目されている中、ここにきて急浮上しているのが温厚な人柄で知られる山下氏だからだ。大志会のなかには、山下氏に好感を抱く議員が多いという。
一方、民主党系の「市民ネット21」(六人)では、連合滋賀と一緒になって市や県の中堅幹部などを中心に、八月頃をめどに候補者の絞り込みを行う予定だ。この中では、同党の川端達夫衆院議員の判断が大きなポイントになってくる。
同党では候補者擁立が難航した場合、中央政界の大連立の動きも視野に入れ、山下氏に相乗りする可能性も否定できない。
他方、目片市長はことあるごとに嘉田知事を批判してきたため、同知事を支援する地域政党「対話の会」では、民主らと組んで目片市長の対抗馬擁立が悲願に。
その場合、女性候補が注目されるものの、前回の市長選に対話の会推薦、民主党県連支持で出馬した黄瀬紀美子氏(58)には、再出馬への意欲がない模様だ。むしろ民主の隠し玉の一つである某女性弁護士がそ上に上りそうだ。
その他では、みんなの党滋賀代表の蔦田恵子氏(49)の声もあるが統一地方選が終わったばかりだけに、よほど候補者が乱立しない限り今回は見合わせる公算が大。上野賢一郎・元自民党衆院議員(45)の可能性はわずかに残る。いずれにせよ、対話の会の動きが市長選の焦点になりそうだ。








