檜皮葺の修理事業完了
◇大津
重要文化財の大津市、園城寺(三井寺)の一切経蔵保存修理が完了し、九日から一般公開されている。今回の工事では、ひのきの皮を竹釘で打ち締める伝統的な技法である檜皮葺(ひわだぶき)で修理され、屋根前面が葺き替えられ、往時の優美な姿がよみがえった。
同事業は平成二十一年度から三年計画で、国宝の新羅善神堂、重要文化財の食堂、一切経蔵、大門の四棟の屋根葺替修理を実施した。
今回、工事が完了した一切経蔵は、前回の葺き替え工事から四十四年が経過し、屋根全体にこけが繁茂し、腐朽が全体に及んでいた。このため県教委が事業委託を受けて、昨年四月から約一億一千六百万円をかけて修理した。
一切経蔵は一間四方の周囲に裳階を付ける様式で、外観上は二重の建物となっている。内部には、一切経を納めた八角回転式の禅宗様の輪蔵が配置されている。屋根は母屋、裳階ともに檜皮葺で、母屋の屋根は宝形造で、頂部に露盤、宝珠をのせている。大内盛見が室町時代中期、国清寺(山口市)に建立した建物を、毛利輝元が慶長七年(一六〇二)、現在地に移築、寄進したもの。







