大津伝芸会館
◇大津
伝芸・能楽体感シリーズ「夕涼み能」が七月九日午後五時から、大津市伝統芸能会館で開かれる。第一回は、悲哀と栄光の交錯する世阿弥の名曲「鵺(ぬえ)」を、ろうそくの灯りの中で鑑賞する。
鵺とは、頭は猿、尾は蛇、手足は虎に似ている怪獣。平安時代末期の武将、源頼政の射落とされ、うつほ舟に押し込められて淀川に流されたとされ、これを題材に世阿弥が能に仕立てた。
能「鵺 白頭」では、摂津の国、芦屋の里で夜毎、州崎の御堂にうつほ舟に乗って現れる怪しげな男は、源頼政に射落とされた鵺の亡霊であった―。前シテ・舟人・後シテ・鵺の亡霊は、味方玄(みかた・しずか)が演じる。
味方玄は観世流シテ方。昭和四十一年生まれ。父・味方健、片山幽雪(人間国宝)に師事。アメリカ・ヨーロッパ公演、ドイツで能のワークショップを行う。NHK衛星放送「重低音スペシャル」、「錦の京」に出演。KBS京都テレビ・能楽入門番組「能三昧」監修・演出・出演。平成十五年、新作能「待月(つきまち)」を制作し、脚本・演出・シテを務める。NHK文化センター、同志社女子大学講師など多数。テアトル・ノウ、青嶂会を主宰。近著に「能へのいざない」(淡交杜)など。平成13年京都市芸術新人賞、平成16年京都府文化奨励賞受賞。
入場は特別席四千五百円、正面四千円、脇正面三千五百円、中正面二千五百円。未就学児の入館は不可。チケットの販売は、同会館(TEL077―527―5236)のほか、大津市民会館、大津駅前観光案内所、石山駅前観光案内所、堅田駅前観光案内所で。






