飛雲文瓦などを展示
◇大津
大津市歴史博物館は三月六日まで、ミニ企画展「大津の遺跡シリーズ9 近江国庁と周辺遺跡」を開いている。
奈良時代、瀬田川東岸の瀬田地域には、古代近江の行政を統括する国府が置かれた。国府の中心となる行政施設が国庁で、その周辺に国庁と関連する役所や役人の住居、官営工房などが計画的に配置されて、国府域を形成していたと考えられる。
国庁のなかで、国司が政務を執る所を政庁と呼び、この政庁の遺構が昭和三十八年度の発掘調査で大津市大江三丁目で発見された。政庁は、築地塀に囲まれた空間に、瓦積基壇の上に建てられた四棟のかわらぶき建物が配置されている。
国庁跡出土遺物の中で特徴的なものは、流れる雲をデザインした飛雲文(あるいは流雲文ともいう)を配した軒丸瓦・軒平瓦・鬼瓦である。この飛雲文瓦は八世紀後半のものとみられ、国庁以外に国庁関連遺跡などから出土している。
今回のミ二企画展では、国庁をはじめ、国庁関連遺跡である惣山遺跡(神領二丁目ほか)・青江遺跡(同)・中路遺跡(同)・堂ノ上遺跡(同三丁目)・瀬田廃寺(同)などの最新の調査成果を紹介する。
一般二百十円、高大生百五十円、小中生百円。問い合わせは同市歴史博物館(TEL077―521―2100)へ。






