県が11日、厚生・産業常任委で公表
◇全県
県は十一日、厚生・産業常任委員会で東近江市愛東支所(下中野町)に開設を予定している平和祈念館(仮称)の整備プラン(案)を公表した。この整備プランは、県平和祈念館開設準備室が二月に、学識経験者、平和活動に取り組む団体関係者らで構成する「検討会議」を設置し、今月まで四回の会合を重ねて取りまとめたもの。【石川政実】
整備プランでは、満州事変から太平洋戦争までの戦争を中心とした、戦争と人間との関わりをさまざまな角度からとらえ、一人ひとりが、戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、平和を願う心を育むことを目指している。事業の基本方針として、資料・情報の保管(収蔵)・公開と、学校や地域に出向く事業に取り組む「収蔵オープンミュージアム」を打ち出した。
具体的には、施設における事業展開として学習関連で▽創造体験ワークショップ、講演・講座など学習プログラムの実施(戦時中の食事体験や昔の遊びを伝えるワークショップ、戦争体験講話など)▽県民への戦争体験の解説などを行うボランティア講習▽国内平和博物館などとの連携による企画展・講演会の開催―など。
地域での事業展開としては(1)巡回展示事業の開催(市町・教育委員会との共催)(2)展示パックの貸し出し、および解説員の派遣・紹介(3)八日市飛行場跡、えん体壕など県内の戦争遺跡などを生かしたフィールドワークプログラムの提供(4)県内団体・NPO法人などの平和について学ぶ事業への協力・連携―などを推進する。また、学校での事業展開では(1)学習キットの貸し出し(2)学習プログラムの提供―などを行う。
一方、施設の延べ床面積は三千五十五平方メートルで、一階が学習・情報コーナー(四百二十九平方メートル)、交流・研修室(百四十四平方メートル=企画事業コーナー、ものづくり・制作コーナーなど)、二階が交流・研修室(百六十一平方メートル=オリエンテーション、講演・講座・研修)、多目的室(百十平方メートル=県民ギャラリー、ボランティア活動)―などの構成。
県では、この整備プランをもとに、今年内に実施設計を行い、来年四月の支所移転を待って改修し、二十四年三月末にオープンの予定だ。






