リードする嘉田氏、追撃の上野氏、やや苦戦の丸岡氏 焦点は大津市決戦へ
●政権民主に舵切る
「嘉田さんを地域主権の舞台へ」。山田啓二・京都府知事は四日、知事選候補の無所属現職・嘉田由紀子氏(60)の応援のために、JR草津駅に駆けつけた。 当初、嘉田氏は、三か月前の京都府知事選の山田氏を参考に、「県民党」を掲げて全政党に支援要請し、民主の単独推薦を受けなかった。
しかし元自民党衆院議員の無所属新人・上野賢一郎氏(44)が先月七日に出馬表明をしたことで、事実上、自民との対決が鮮明になり、民主へ大きく舵(かじ)を切っていく。 嘉田氏を推薦した連合滋賀が接着剤になり、嘉田氏を参院選滋賀選挙区の民主現職・林久美子氏と個人演説会などで相乗りさせた。
連合滋賀の中村憲市会長は「林氏に投票する人の八割は嘉田氏に、嘉田氏に投票する人の五割は林氏に入り上乗せできる」と余裕の表情。
●湖北から知事を
「南高北低を変えるには、谷口久次郎知事に続いて湖北から知事を」。先月二十五日に長浜商工会議所で開かれた上野氏の個人演説会で自民の辻村克県議は、上野氏支持を訴えた。
湖北に続いて大津市も火がついてきた。「嘉田知事は大阪、京都、三重の知事と手を結んで、市に相談もなく、大戸川ダム建設の先送りの方向付けをしたことに憤りを感じる」。目片信・大津市長はこの五日、上野氏を応援する「市長有志の会」(彦根市など四市)への参加を表明した。
上野幸夫・自民党県連幹事長も「参院選は公認の新人・武村展英氏だが、知事選は個人的に上野氏を支援している。終盤は、四十四歳(上野氏)か六十歳(嘉田氏)か―など単純明快に争点を訴えていく」という。公明党県本部も先月、知事選で上野氏支持を打ち出した。
●増税派の嘉田氏批判
「嘉田氏の本質は、県教委に県立高校の廃統合を検討させながら、愛荘町役場へ行けば『愛知高は歴史があるので廃統合はしません』と訴えるなど、自らの言葉に不誠実なことだ。一期のマニフェストでも、乳幼児医療無料化を掲げながら、何回もひっくり返そうとした」と憤るのは、知事選候補の無所属新人・丸岡英明氏(61)の選対事務総長である森茂樹県議。
「六月県会で嘉田氏に消費税の増税について質問したところ、『消費税の引き上げは避けて通れない』と答弁したのは許せない」とも。
このため丸岡氏は、参院選滋賀選挙区の共産新人・川内卓氏と連動し、消費税増税に理解を示す嘉田県政への批判を強め、県が県立高校の廃統合を検討していることにも真っ向から反対。現在、嘉田氏がトップを走り、それを上野氏が激しく追撃、さらに一歩遅れて丸岡氏が追う展開。
【石川政実】






