知事選候補にアンケート
嘉田由紀子氏
県立琵琶湖博物館総括学芸員を経て京都精華大学人文学部教授。平成18年7月に初当選し現職。趣味はカラオケ、孫と過ごすこと。
財政再建
「税金のムダづかい、もったいない」「孫子にツケを残さない」を基本に、新幹線新駅中止など徹底した事業見直しや人件費削減により、財政の健全化に全力で取り組んだ。臨時財政対策債などを除く実質的な県債残高は、四年間で四百十五億円減少させた。しかし危機的状況は変わらない。
より一層の事業の重点化、歳出見直しを進め、新たな歳入の確保、さらに地方税財源の充実を国に求める。
地方分権
国と地方の二重行政などムダ使いを避けるため、国の出先機関の受け皿として関西広域連合は必要。また、県外に通勤・通学する人たちのための防災や救急医療などに責任を負える。
都道府県を廃止する道州制には反対。琵琶湖を中心とした自然の生態系や水質保全、律令制以来連綿と育まれてきた近江の歴史・文化に対する県民の愛着や誇りを思うと滋賀県は必要であり維持すべき。
県と市町のあり方
大変厳しい財源不足が続き、市町にも予算削減、事業の縮小をお願いせざるを得ない中で、市町から県の姿勢は一方的な押しつけと批判や不満をいただいたのは事実。
今後、地域主権が進む中で、住民に身近な市町の役割はますます重要になる。市町の声をしっかりと受け止め、信頼関係を築きながら、共に地域主権を支えるパートナーとして滋賀の自治を担っていきたい。
嘉田県政の評価
マニフェストで示した県民の皆さんとの約束の実現に向け、この四年間、全力で取り組んだ。
県民の皆さんの理解、協力のおかげで、過半を超える三十三の項目で、A・B評価とすることができ、一定、約束を果たせたのではないかと考える。
しかし、経済不況による税収減、一候補者としての情報不足などにより、目標を十分に達成できなかったものについては真摯にお詫びしたい。
丸岡英明氏
中学教諭から教職員組合役員を経て県労連議長へ。現在顧問。派遣切りなど労働者の雇用を守る活動に尽力。野菜づくりが息抜きに。
財政再建
財政状況は深刻です。借金は一兆円を超え、うち二千七百億円は「国の借金の付け回し」です。財政悪化の原因は国の「三位一体改革」が大きな要因です。また、国の無批判に追随した無駄な公共事業も原因です。原因にしっかりメスを入れた再建策が必要です。地方交付税の復元・税源移譲など国にしっかりものを言うこと。無駄な公共事業をストップすること。消費税増税に頼らない財政再建が重要です。
地方分権
関西広域連合は「道州制」に連動しています。大阪が中心で周辺の滋賀は寂れます。しかも、道州制は、福祉や医療等の社会保障や教育が、全て地方任せにされて国は財政負担も含めて責任を負わない仕組みを作ろうとするものです。これでは住民へのサービスはますます切り刻まれ地域間に大きな「格差と貧困」を広げます。しかも、経済活動も大都市中心となって地方はますます疲弊します。
県と市町のあり方
県の役割は、市町を支援し市町に出来ない広域に渡ることは県が責任をもって行う関係が大事です。ところが今の県政は、市町を支援するどころか国民健康保険料の助成削減など市町への支援を外しにかかっています。市長会が推薦しない原因がここにあります。「住民自治」を大原則に上から目線でない県と市町対等の立場で「県民福祉の増進」の為に力を合わせることが何よりも大事です。
嘉田県政の評価
自己評価は客観的でなくあまりにも自画自賛です。新幹線新駅やダム問題では、動揺を繰り返し広範な住民運動を通じた県民の世論でようやく実現させたものです。暮らしや福祉施策までも「もったいない」として縮小・切り捨ててきました。乳幼児医療費の改悪提案・三十五人学級の停止・県立高校の統廃合等は明らかにマニフェストに逆行します。また、産業・雇用では近畿最悪の景気・雇用状況です。
上野賢一郎氏
総務省で地方分権など担当し平成17年に滋賀1区で衆院選初当選(~平成21年)。大学で地方自治の指導も。最近はツイッタ-を楽しむ。
財政再建
県の借金残高は一兆円を超え、まさしく危機的な状況です。「小さな県庁、大きな市町」で、県と市町併せて一千億円の削減を目指します。県庁を徹底的にスリム化し、二重行政は廃止。身を切る改革の先頭に立ち、知事給与の三〇%削減も行います。また、滋賀県が関西と東海・北陸のつなぎの位置にある優位性を生かし、トップセールスで、企業誘致や観光振興などを強力に推進し、税収増を図ります。
地方分権
市町への権限移譲が進めば県の役割の見通しは必然です。その延長線上に将来的な道州制の議論があります。当面は広域連合等の手法によって、医療・観光・産業振興などの分野で県民にとってより豊かな行政サービスが実施される体制を整えるべきです。むしろ大切なのは、広域的な連携の中で、滋賀県の可能性が埋没しないように、大阪や京都に負けないより強い滋賀を創ることです。
県と市町のあり方
ダム・新幹線・RD問題等に対する対話不足が、県と市町の関係悪化の原因だと思います。私は「小さな県庁、大きな市町」で県のスリム化を徹底して進めるとともに、県の出先機関を廃止、市町への権限移譲を意欲的に進めます。県と市町は対等なパートナーです。スクラムを組んで行政を行うために、知事と市町長が重要課題などについて膝を交えて話し合う「ワン滋賀会議」を新たに創設します。
嘉田県政の評価
自己評価については、非常に甘いと思います。マニフェストに掲げられた少人数学級の実施や保育待機児童の解消等も進んでいません。環境保全や福祉事業に関しては、財源不足を理由にマニフェストとまさに逆行する切り捨てが行われています。新幹線新駅やダム問題などの後始末では、関係者と真摯に話し合う姿勢が欠けており、それが不信感を増大させる原因となっています。









