嘉田氏、上野氏、丸岡氏の三つどもえ
◇全県
六月二十四日告示、七月十一日投開票の知事選は、再選を目指す現職の嘉田由紀子氏(60)と、新人で前自民党衆院議員の上野賢一郎氏(44)、新人で前県労連議長の丸岡英明氏(61)による、三つ巴の選挙戦になる公算が高まった。今回の知事選は、嘉田氏を「支持」する民主、上野氏を担ぎ出した自民、丸岡氏を擁立した共産と、同日選となる参院選と同じ構図の選挙戦になりそうだ。【石川政実】
嘉田氏は二月に立候補を表明し、知事与党の民主党や、嘉田県政と距離を置く自民党、公明党などにも支援を呼びかけた。
これを受け、民主党県連は五月八日、嘉田氏の政治団体「対話でつなごう滋賀の会」と来春の県議選で選挙協力の検討をすることを条件に、「支持」することを決定した。
さらに嘉田氏は、幅広い支持を得ようと新たに結成された支援団体「滋賀の未来をひらく会」を中心に、四月から茶話会を開催し、その声をマニフェストづくりに反映させる戦略を展開中だ。
一方、自民党は、県議会で嘉田知事と新幹線やダム問題など県政の主要課題を巡ってことごとく対立してきただけに、独自候補の擁立と、嘉田氏に白旗(支持)の両にらみで模索することになる。
同党県連幹部は、独自候補擁立として、丸山和也・参院議員(64)、弁護士の西川知雄氏(61)、山田亘宏・守山市長(63)らに出馬要請をするものの、ことごとく断わられる。しかし嘉田氏の対話なき手法に市長会の大半の市長が反発し、自民党と二人三脚で、この二十日前後から、同党県連会長で前衆院議員の上野氏に白羽の矢を立てて説得を続けた。
二十八日、自民党県議団の会合に上野氏が出席。上野幸夫・同党県連幹事長によれば、「上野・県連会長が、バックのギアーはもはやないと述べて、出馬の意向を示した」いう。県連会長を辞職するなどの手順を踏み、来週には正式に出馬表明の運びだ。
また、二十八日に開かれた共産党県委員会などでつくる政治団体「明るい滋賀県政をつくる会」の全体会議で、丸岡氏も立候補を表明した。
同氏は「嘉田氏がマニフェストで乳幼児医療の無料化や、すべての小中学校を三十五人学級にすることなどを掲げたが、実際は後退している。財政難を理由に福祉や教育予算を削減する嘉田県政を、容認するわけにはいかない」と訴えた。同会では、来月十一日から二十日まで全県キャラバンを展開する。









