6月3日をリミットに 県連幹部や各市長の説得続く
◇全県
六月二十四日告示、七月十一日投開票の知事選は、嘉田由紀子知事(60)が再選出馬を表明し、チケット販売業の田中敏雄氏(68)も立候補を表明、さらに共産党県委員会らが二十八日に前県労連議長の丸岡英明氏(61)を擁立する。これに対し自民党県連は、上野賢一郎・同党県連会長(44)に出馬要請を続けており、来月三日までには同氏擁立か、嘉田知事を「支持」するかの決断を下すことになる。そこで大詰めの自民党の動きを追った。【石川政実】
●最後の切り札
自民党県連は、知事選に単独候補を擁立しようと、丸山和也・参院議員(64)、弁護士の西川知雄氏(61)(公明党副代表の松あきら氏の夫)、山田亘宏・守山市長(63)らに出馬要請をするものの、ことごとく断わられる。二十日過ぎになって、同党県連幹部は、“最後の切り札”として上野・同党県連会長に白羽の矢をたてた。
嘉田知事再選を断固阻止したい市長会の獅山向洋・彦根市長や山田・守山市長は二十三日、上野・自民党県連会長に、出馬を要請した。両市長からは、各市長で選挙資金の一部を負担する提案もなされた。
だが、慎重居士の上野・同党県連会長は、即答を避けた。
自民党の県議会会派「真政会」は二十四日、会派総会を開き、知事選の候補者選びについて、二十人の全議員から意見聴取した。
議員総会後、記者団に上野幸夫・同党県連幹事長は「知事選で(候補者を出す)前向きの方向は過半(半分)あった」と述べた。
●会派全員が上野氏
しかし本紙が同会派の数人の県議に取材したところ、「二十人の議員のうち、十八人が上野・県連会長を担ぎ出すことに賛成、残る二人も上野・県連会長が出るなら同意するとし、(上野幹事長の言う)過半でなく、ほぼ全員が賛同した」ことが明らかになった。
●西村県議が「対話の会」脱会
三年前の県議選で嘉田氏の政治団体「対話の会」から推薦を受けた県議の西村久子氏も九日、同日付けの新聞記事を読んで「対話の会」に脱会届を提出する。
記事の内容は「民主党県連が八日の幹事会で、嘉田知事を支持することを決めたが、同党県連代表の奥村展三衆院議員は記者会見で『来年の県議選の候補者調整を、知事と意見交換しながら進めること確認した』と述べた」というものだった。
西村氏は「記事を読んで、嘉田さんは私たち(自民党県議)をつぶす気だ」と直感し、対話の会に脱会届けをたたき付けた。この怒りは、他の自民党議員にも伝播していった。
自民党の中堅県議は「嘉田知事再選に理解を示す河本英典県連顧問(元参院議員)や、水面下で嘉田知事との懇談に興じる有力県議らが、上野・県連会長の擁立にブレーキをかけないかと心配だ」と不安顔。いずれにせよ、今週一杯が上野・県連会長擁立の山場になりそうだ。







