2月県会で県の責任が追及されているシルク問題
米原市の滋賀統合物流センター(シルク)事業に対する県の関与を巡って、嘉田由紀子知事が「事業主体は、あくまで米原市と(株)SILC」と主張すれば、泉峰一・米原市長とシルク事業の運営会社である(株)SILCの和泉玲子社長は「事業を主導してきたのは県」と一歩も譲らず、県と市や(株)SILCとの見解が並行線のままとなっている。 【石川政実】
●3者協議の謎深まる
先月二十五日に開催された二月定例県議会一般質問で、共産党議員団の森茂樹県議は、米原市が同月十九日に市議会の全員協議会に配った経過報告書に基づき、「(株)SILCと市と県が昨年七月九日、八月十七日、土地代金の支払いなどで協議を行ったと報告されているが、この内容はなにか」とただしたところ、嘉田知事は「関係職員にも聞いたが、知らないとのことだった」と真っ向から否定した。
本紙取材に対し、和泉社長は「私は、二回ともまったく知らない」と答えており、(株)SILCと名乗ったのはいったい誰なのか、謎は深まるばかりだ。
●シルクは県が主導
また森県議は「(株)SILCの前身であるSILC(株)は、県幹部(古川久巳被告=総務部管理監)らが社長、副社長の人選をするなど、県のバックアップで進められてきた」と県の関与をただしたのに対し、嘉田知事は「SILC(株)(の社長らの人選)は、コンサル会社を中心に決定されており、県はあくまでオブザーバー」との主張を繰り返した。
これに対し和泉社長は「古川被告や企業誘致担当らが三回にわたり、社長就任を要請した」とし、嘉田知事の答弁を否定した。
●S県議を調査せず
また森県議は「滋賀報知新聞は、県議会会派『対話の会・びわこねっと』のS県議(61)が(昨年三月三日)、和泉社長に嘉田知事の再選出馬の選挙資金を要請したと報道したが、事実関係を調べたのか」と問いただした。
これに対し嘉田知事は「常々、政治とお金については『李下(りか)に冠(かんむり)を正さず』(注参照)の姿勢でやっている。私の姿勢を、関係者(支持者等)は理解していると思っており、あえて事実は調べていない」と答えた。しかし県議の間からは「事実関係を調べて公表するのが『李下に冠を正さず』のはず」と知事の対応に批判の声も。
和泉社長は「県職員が嘘の情報を伝えているのか、知事答弁は、あまりにも事実と異なる」と驚いていた。
(注)広辞苑によれば「李下に冠を正さず」とは、スモモの木の下(李下)で手を挙げて冠の曲がっているのをなおすと、スモモの実を盗むのかと疑われるということから、他人に嫌疑を受けやすい行為をさけるようにせよとの意味







