「絶対甲子園いこな」2人の思い紡いだ夏 5日開幕
【東近江】 第107回全国高校野球選手権滋賀大会で優勝し、春夏通して甲子園初出場を決めた綾羽。8月5日の選手権開幕に向けてチームの結束力は熱を帯びている。滋賀大会で本塁打2本を放った山本迅一郎捕手(3年生)と、チャンスで適時打が光った山下遥陽内野手(3年生)はともに東近江市出身で幼なじみ。小中高と同じチームで汗を流してきた唯一無二の仲だ。「甲子園で勝利することが目標。やっとスタートラインに立てた」と声を揃え、夏の大舞台に臨む。
「一緒に野球をしよう」。2人とも物心ついたときにはグローブを握っていた。
小学校入学前から家族ぐるみで交流があり、仲の良かった2人は地元のスポーツ少年団湖東マングースへ。山下選手は投手、山本選手は捕手でバッテリーを組んでいた。中学校はクラブチームの湖南ボーイズに進み、卒業後は同じ高校で野球をすると決め、強豪の綾羽に進学。自分たちの代で甲子園初出場を果たそうと誓った。
山本選手は読合堂町出身。小学校から打撃は非凡で、現在と同じ4番を任されていた。中学から内野を守ってきたが、高校2年の秋から捕手に回帰。「自分がやらないと」。不安はあったが、実践を重ねて技術を磨き、自信も培った。「投手に楽しんで投げてもらいたい」と心がけている。
山下選手は平柳町出身。「野球は人生」と語るほど野球一筋。小中学校は投手を経験。ひじの調子と得意な打撃を加味し、高校は野手(一塁手)に転身した。打撃に加え、千代純平監督は守備の安定感に太鼓判を押すほどチームの信頼も厚い。
2人はグラウンドの外で遊ぶときも常に一緒。「絶対甲子園いこな」。聖地出場をかけた決勝前の練習で言葉を交わした。小学校から思いは変わっていない。ライバルでなく互いを「頼れる存在」だと口を揃える。
「まずは甲子園で勝つことが目標。甲子園でも(本塁打)打ってみたい」と山本選手。山下選手は「チャンスで一本打ってチームに勝利を呼び込み、甲子園で校歌を歌いたい」と話す。(古澤和也)







