封切り前に東近江で特別上映 県内ロケ14カ所で1カ月
【東近江】 1945年夏、原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった看護学生の少女の視点で描いた映画「長崎―閃光(せんこう)の影で―」の8月1日全国公開に先立ち、ロケ地の滋賀県で特別上映会が13日開かれた。
会場は、東近江市下中野町の県平和祈念館。約80人が鑑賞した後、長崎出身の被爆3世である松本准平監督を招いたトークイベントが開かれ、映画に込めた思いに聞き入った。
この作品は、被爆者救護にあたった日本赤十字社の看護師たちが、被爆から35年後にまとめた手記をもとに描かれた。松本監督が共同脚本を務め、長崎出身の福山雅治が主題歌のプロデュースとディレクションを担当した。
松本監督はトークイベントで、「原爆という題材で映画を撮るのは並大抵のことではない。強い覚悟が必要だったし、シーンも厳しい描写も多い。監督としてしっかり責務を果たさないといけない気持ちでいっぱいだった」と振り返った。
また、「ウクライナの戦争、ガザの紛争だったり、世界的に核兵器の使用のリスクが高まっている中で、今こそつくらないとの思いを(出演者・スタッフと)共有して臨んだ」と話した。
作品の主張について、「被爆者の方々になるべく寄り添い、極限までに近づきたいと思い、つくった作品なので、僕がこういう主張があるというよりも、(鑑賞した人が)当時に思いをはせ、それぞれが考えを巡らせてもらえれば」とした。
県内の撮影では、石畳の坂道が多い長崎の描写に適したロケ地を探すのに苦労したといい、「探しに探した。スタッフと長崎に行ったとき、彦根城ならいけるかも言われて(見つかった)」と振り返った。
最後にメッセージとして、「平和への思いを新たにするため、多くの方に観ていただきたい。平和関係者を回るなかで広島の方から『原爆は広島と長崎へ落とされたのではない、日本に落とされたのだ』と話された。日本人は原爆への熱い思いがあるので、大切な方々に伝えてほしい」と語った。
県内の上映は8月1日から、イオンシネマ近江八幡とユナイテッド・シネマ大津の予定。








