【東近江】湖辺の豊かな自然景観が楽しめる施設、能登川水車とカヌーランド(東近江市伊庭町)のシンボルとなる大水車の新設工事が行われており、8月末を目安に完成予定だ。
水辺景観が広がる能登川地区ではかつて、米の精米や製粉などに、水路の水流を動力とした水車が活躍していた。電気などの動力源の発達とともに姿を消していったが、この地域の暮らしの景観を象徴するものであったことから、水車をモチーフにした建造物などが現在もまちに点在し、その歴史文化が引き継がれている。
大水車もその一つで、今回の新設で3代目となる。2代目が老朽化のため2020年に稼働が停止。以降、シンボル不在の状態が続いていた。時を経て、施設の整備とともに大水車の維持存続と再稼働の計画が進み、念願の3代目新設が決まった。
施設全体の整備(建築工事)請負業者は大兼工務店(東近江市佐生町)、水車は水車製作専門の堀川工房(長野県安曇野市)も手がけており、木材一つ一つをクレーンで吊るしながら職人らが手作業で組み立てている。
2代目と同じ直径12メートルほどの大きさで、一般の水車同様に動力は水流。精度や耐久性などを考慮した昔ながらの工法が採用され、地域の歴史や風土に溶け込むよう趣ある景観が広がっている。長寿命にも適しているという。
完成まで大水車周辺は立ち入り禁止となっているが、施設内の芝生広場などは入園可能。施設は今年10月に滋賀で開催される国スポのカヌー競技の会場にも指定されており、お披露目の機会にもなりそうだ。







