部局横断で取り組み検討・来年度予算反映へ 既存の施策磨き上げ、人材育成、地域振興にもつなぐ
【県】 来年開催される大阪・関西万博とわたSHIGA輝く国スポ・障スポを見据え、県では、その後に残る滋賀ならではの“レガシー”創出に向けた取り組みが本格的に動き出している。
レガシーとは遺産を意味する言葉。県は両イベントを「一過性のものに終わらせず、それまである課題を克服すると同時に、その後の『健康しが』づくりにつながるイベントにする」ことを目的に、先月、三日月大造知事を本部長とし、副知事、関係部局長らが一堂に会し、部局横断で施策の立案・調整を行う「レガシー2025創出推進本部」を発足させた。
同本部は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」とわたSHIGA輝く国スポ・障スポに共通するキーワード“輝く”をもとに「一人ひとりが輝く未来の滋賀に向けた施策を検討していく」ことを設置趣旨とし、健康づくり・食・観光・マザーレイクゴールズ(MLGs)・ユニバーサルデザインなど多様な観点からのレガシーについて検討を進めていく。
県では、国スポ・障スポの開催基本構想に(1)生涯にわたり健康でスポーツに取り組む滋賀の人々(2)スポーツで輝く滋賀の子ども・若者・女性(3)連携・協働で伸ばされた「滋賀の力」(4)魅力と活力にあふれる滋賀(5)全国や世界の舞台で活躍する滋賀のアスリート(6)持続可能な滋賀への貢献(7)人がともに支え合う滋賀――の7点をレガシーとすることを定めており、今年度中に同本部員会議でそれぞれのテーマを絞った具体的な取り組みの検討と来年度予算・施策への反映を目指し、25年度、26年度に施策の検討や定着を図っていく。
このほど県危機管理センター(大津市京町4)で開かれた第1回本部員会議では、「前回のびわこ国体の時のレガシーは何だったのか振り返ることも必要」、「来県者に滋賀は気持ちがよかったと思ってもらえるように、例えば、湖岸の一斉清掃などを関連付けることで県民が主体的に関わるきっかけになるのではないか」などの意見が挙がっていた。
また、大杉住子副知事は「これまで滋賀県で培ってきたスポーツとのつながりや国際的なつながりに根ざして考え、レガシーを受け継ぎつつレガシーを作っていくことが大事」と述べ、江島宏治副知事は「1184億円の大きな経済波及効果があると試算が出ていることを認識しなければならない。民間事業者も巻き込んだプラットホーム作りも大事だ」と述べた。
三日月知事は「既存の施策の磨き上げや人材育成、地域振興につなげたい。また、来年は終戦から80年、阪神淡路大震災から30年の節目。平和やいのち無くしてスポーツ無しという思いをどのように表現することができるかという視点を持つことができるのではないか。滋賀としての独自性をどのように出していくかがポイントになってくる」と述べている。







