21年の「大野和三郎を育てる会」収支報告書
【全県】 自民党の派閥が政治資金パーティー収入の一部を所属議員にキックバックし、それを政治資金収支報告書には不記載とした裏金問題は、自民党滋賀県連が主催した政経パーティーでも同様のことが一部で起っていた。このため昨年12月ごろ、数人の県議(政治団体)の収支報告書が相次いで記載、訂正される事態を招いた。(石川政実)
自民県連 大野氏へのキックバック205万円
自民党県連の政経パーティーは2020年11月に開催されたが、県議が2万円のパーティー券を販売すれば、1枚当たり1万円がキックバックされる仕組みになっていた。県連は21年3月4日、18人の県議(個人や後援会)にキックバック分を振り込んだ。総額は1154万円で、このうち大野県議は断トツの205万円だった。
21年の「大野和三郎を育てる会」(政治団体、以下育てる会)の収支報告書は、収入の「寄付」において、写真のように(これまでの不記載から)大野県議が3月4日付で「150万円」を寄付したと記載、訂正された。
『個人は、一つの政治団体に対し年間150万円まで寄付できる』との政治資金規正法に基づき、大野県議は「育てる会」に、キックバックされた205万円の中から、150万円を寄付したとみられている。
「育てる会」の21年収支報告書は、昨年12月12日に記載、訂正されたが、22年の収支報告書も同日に大野県議が「150万円」を寄付していたと記載、訂正された。
21年分は、20年11月の政経パーティーのキックバック分がずれ込んで振り込まれたものだが、それ以外の2年分はコロナ禍の影響で政経パーティーが開かれておらず、22年の収支報告書での大野県議の寄付「150万円」が注目される。
大津地検が大野県議の政務活動費詐取疑惑を捜査しているが、大阪地検特捜部は収支報告書にも焦点を当てたとみられる。
県庁では25日、「年度替りの今月中にXデー(逮捕など)があるのか、それとも証拠不十分で不起訴になるのか」と水面下でざわついていた。







