2023文化で滋賀を元気に!賞
【全県】 文化・経済フォーラム滋賀(事務局・大津市打出浜、代表幹事:山中隆・公益財団法人びわ湖芸術文化財団相談役)が主催する「2023文化で滋賀を元気に!賞」の受賞者が決定し、このほど県立芸術劇場びわ湖ホールで大賞以下各賞の表彰式が行われた。
同フォーラムは「文化と経済が両輪となって豊かな滋賀県の将来を築きたい」と、多様な個人・団体で2011年に発足。活動の一環として、文化で滋賀を明るく元気にしている人たちを応援し、日頃の活動への感謝とますますの発展を期待することを目的にした同賞を設け、毎年1回、対象者を表彰している。
13回目となった23年度は応募のあった20件の中から、大賞として長浜市の太々野功さんと荒井恵梨子さんに「小原かご 山と生きる暮らしを伝える文化賞」、各賞として大津市の瀬田東国際交流倶楽部に「子どもたちが生み出す国際交流文化賞」、草津市の滋賀コレかるたで地域活性プロジェクトに「かるたで滋賀大好きっ子を育てる文化賞」、近江八幡市の日本よし笛協会に「よし笛で人々と水辺を元気に!賞」を選出した。
大賞に選ばれた太々野さんは同市余呉地域で丹生ダム建設予定地となり廃村となった小原村で代々受け継がれていた編みかご「小原かご」を現代にただ一人伝えてきた。5年前、大学院で文化資源学を専攻し同市木之本地域に移住した荒井さんが太々野さんの作る「小原かご」にほれ込み、弟子入り。伝統的工程を全て習得し、今は太々野さんとともに伝承活動に取り組んでいる。23年には地元の出版社と連動し書籍「自然と神々と暮らした人々の民具 小原かご」(能美舎)を出版した。
大賞と各賞の表彰式は、同フォーラム総会の一環として行われた。対象の賞状と記念品を受け取った太々野さんは「廃村になった村の文化を途絶えさせたくないと、10数年間取り組んできた。皆さんのおかげでこの小原かごを継承していくことになった」と感謝を述べた。
総会では、顧問を務める三日月大造知事が「文化は頂いた命に光を与えてくれるものであり、日常の暮らしに楽しみや潤いを与えてくれるものであり、私たちがどこから来てどこへ向かうのかを指し示してくれるものだ。文化や芸術の発展があってこそ、経済の発展もある」と述べた。続いて東京農業大学の小泉武夫名誉教授が「発酵で滋賀を元気に!」と題して講演を行った。
また、同フォーラムでは毎年の総会で、県の文化と経済について、新たな展開につながる提言を行っており、今年の提言は「地域拠点『劇場・文化ホール』~多様な人材の活躍が地域を変える、未来を創る~」と題し、今後の劇場・ホールのあり方などについてとりまとめ、発表した。







