酸味の存在感が甘さを引き立たせる
【全県】 県初のオリジナルイチゴ「みおしずく」を使用した新作スイーツ開発が本格的に動き始めた。随時、販売も始まっており、今後、続々と種類を増やしていくことに期待が高まっている。
県やJA全農しがなどの農業関係団体などで構成する滋賀県園芸農産振興協議会がこのほど県庁で記者会見を開き、「みおしずく」の新作スイーツについてPRした。
今回、「みおしずく」の販路拡大や周知推進に取り組んでいるJA全農しがが県内でスイーツの製造販売に取り組んでいる2社に「『みおしずく』の魅力を感じられるスイーツを」と依頼し、次の2商品が誕生した。
▽「滋賀どら」(KYOEIDOカンパニー)。県産小麦「びわほなみ」と羽二重粉、朝宮茶など県産素材をふんだんに使用したプレミアムどら焼き。「みおしずく」の特徴である香りとフレッシュな酸味を生かし、餅感のある食感に仕上げている。ビバシティ彦根(彦根市竹ヶ鼻町)できょう2月8日から販売開始予定。1個350円。
▽「近江いちごスフレ」(パレット)。半熟チーズスフレをベースにした、しゅわっととろける食感のケーキ。「みおしずく」を生地に混ぜ込み、繊維感や甘酸っぱさ、香りを味わえる。大津市、草津市で展開する洋菓子店「パレット」で4月から販売開始する。1個380円。
記者会見で商品を紹介したKYOEIDOカンパニーの樋口展生社長は「滋賀県のお土産品の定番のように親しんでほしい」と期待を語り、パレットの前田省三社長は「『みおしずく』のブランドを引き上げる一助になれば」と語った。また、JA全農しがの山田保本部長は「これからもまだ知られていない県産食品を多くの人に食べてもらえるよう取り組んでいく」と述べた。
各商品を試食した三日月大造知事は「どちらも『みおしずく』の酸味が良い存在感になっている。『みおしずく』はそのままでもおいしいが、加工するとこういうおいしさになる。新たな発見だ」とコメントしている。
「みおしずく」は、県オリジナル品種イチゴとして、2016年から5年間かけて県農業技術振興センター(近江八幡市安土町大中)で約1600品種の中から選ばれた品種。22年に限定生産でデビュー、23年度からは本格的な栽培も始まった。甘さと酸味のバランスがよく、さわやかでフローラルかつ芳じゅんな香りと大粒で明るい赤色が特徴。昨年12月には首都圏へも初出荷され、豊洲市場の初競りでは専用桐箱入り(12~15個入り)に1箱3万円の値がつくなど、高級イチゴブランドの一角に加わったことで関心を集めていた。








