「美の滋賀」発信拠点として27年12月開館予定
【県】 県は大津市の大津港前での整備を進めている「(仮称)新・琵琶湖文化館」について、このほど整備事業の落札者が決定したことと併せ、船をイメージした新しい文化館の外観イメージなどを公開した。
県文化財保護課によると、「(仮称)新・琵琶湖文化館」の整備は設計、建設、運営を民間事業者に委ねるPFI方式で実施する。昨年11月に入札公告を行ったところ3グループから参加表明があった。その後、資格審査と提案審査の2回に分けて実施した結果、商業施設や展示施設の内装デザイン・設計・運営などを手がける丹青社関西支店(大阪府)を代表者とする1グループのみが入札に参加、審査員らから「県が要求する水準を上回る優れた提案」と評価を受け、108億280万4577円で落札した。
落札した同グループには、設計に隅研吾建築都市設計事務所(東京都)、安井建築設計事務所(大阪府)、建設に大林組京都支店(京都府)、笹川組(大津市)などが参画している。
新しい建物は、建築面積2144・5平方メートル。鉄筋コンクリート造の地上4階建てで、外観は「文化財をしっかりと守り未来へと“つなぎ”ながらも、滋賀の誇る文化財とその背景の歴史・風土を世界に向けて“ひらき、発信する”船」をイメージしてデザインされる。
新しい文化館は、地域や社寺で大切に守られている文化財の保存・活用を支援する「地域の文化財のサポートセンター」と様々な文化財を生み出した滋賀の魅力を国内外の人々に紹介し、県内各地へ誘う「文化観光の拠点ビジターセンター」の機能を有し、滋賀の魅力を発信する拠点の一つとなる。
定例記者会見で新しい文化館について三日月大造知事は「湖岸の場所にも合ったとてもいい外観デザインだ」と述べ「これまで積み上げてきた『美の滋賀』のネットワークを今後の広がりに生かしたい」と期待を語った。
県立琵琶湖文化館は1961年に開館。国宝2件17点をはじめ、貴重な文化財を収蔵している。現行の文化館は2008年から休館中。今後、県では今年度県議会9月定例会議の議決を経て落札者と本契約を結び、27年12月の開館を目指して整備を進めていく。







