滋賀大学と世界1位メーカーSUMCOが協定締結
【全県】 国立大学法人滋賀大学(彦根市馬場1、竹村彰通学長)と半導体の素材となるシリコンウェーハの製造・販売に取り組む企業SUMCO(サムコ、本社・東京都港区、橋本眞幸会長兼CEO)がこのほどデータサイエンス分野の向上を図ることを目的に「連携・協力に関する協定」を締結した。AI(人工知能)やビックデータの研究に実績を多く積んできる同大学と世界有数の電子部品メーカーの連携による今後の新たな知見の集積などに期待が高まっている。
同企業はシリコンウェーハメーカーとして世界で約6割のシェアを有し、特にスマートフォンやコンピュータの心臓部であるセンターロジック半導体では世界1位のシェアを保持している。2018年にはAI推進本部を立ち上げ、生産部門と連携して一定の成果を上げてきた。
一方、データサイエンス学部を有する同大学では「湖国から世界へ広がる知の拠点」としてITやデータ分野での研究や人材育成を進めている。
両者はこれまでも部分的に協力する機会はあったが、産学連携によるAIやデータサイエンス分野のさらなる発展に向け、改めて協定を締結し、結びつきを強めることとなった。
協定締結式は県庁で行われ、同大の竹村学長と同企業AI推進本部長の加藤健夫専務がそれぞれ協定書に署名した。
今回の協定では、(1)ビッグデータ・オープンデータの利活用により、ビジネス分野における課題解決に資する共同研究・委託研究に関すること(2)講師派遣、インターンシップ受け入れ、人材採用・育成などに関すること(3)データサイエンス分野の社会人教育に関すること(4)その他両者協議により必要と認める事項に関すること――の4点について今後、連携・協力して進めていくことが決められた。
協定書に署名した竹村学長は「この協定により、データサイエンス分野の向上を目的とする産学連携の取り組みを加速させていくことになった。SUMCOが長年の事業活動で得たノウハウや大量のデータ資産と大学のデータサイエンス分野の知見の融合を通じ、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを一層加速させ、社会の持続発展に貢献することを目指していく」と述べ、「両者の強みを生かすことで相乗効果を生み出し、データサイエンス分野のさらなる向上につなげていきたい」と語った。
また、加藤専務は「日本のデータサイエンスの先駆けである滋賀大学の豊富な知見を生かし、AIやデータサイエンスの活用・推進、人材育成を行っていきたい」と期待を語った。







