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中心市街地の活性化
質問
大津市の中心市街地である浜大津~JR大津駅周辺の衰退に歯止めがかからない。活性化の対策を示してください。
川内卓氏
高層ビルや大型商業施設依存でなく、中心市街地を支えている中小零細業者をしっかり支援することが必要だ。中小企業振興条例を制定するとともに、空き店舗等を活用してさまざまな市民交流の場をつくる。高齢者や障がい者、誰もが気軽に外出できるよう、暮らしの足をしっかり確保することも進めていく。
川本勇氏
大津駅は、県都の玄関口だ。JRと連携して、駅前広場の活用、にぎわい施設・トイレ・エスカレーター導入など、駅の魅力アップを図る。また、駅を起点とするまち歩きや自然散策コースをつくり、カフェ、ショップ、民泊も誘致する。電線地中化で美しい街並みなど、市民・事業者・県との連携強化による活性化を推進する。
蔦田恵子氏
<1>民間会社との連携を視野に新たな組織を立ち上げ、実行ある活性化対策を講じる。<2>魅力ある商店街づくりへの支援やリーダーの育成、買い物難民対策など地域に貢献する商店街事業の促進。<3>市街地における空き家を利活用した新規ビジネス立ち上げ支援。<4>若者の新規起業を促進する施策の充実。
越直美氏
大津駅にカフェレストランや宿泊施設を設置し、街と一体となった世界から人が集まる拠点へと四十年ぶりに全面リニューアルする。地域の住民とともに、大津駅前から湖岸までの都市機能の集約化や動線づくりと大津らしい街並み整備によるにぎわいの創出とまちの魅力の発信を通じた活性化に取り組む。
高齢者福祉を一体的に提供する地域包括ケアシステム
質問
厚労省は、高齢者が住み慣れた地域で暮らせるように、医療・介護・生活支援のサービスを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の整備を自治体に促しているが、今後のあり方について。
川内卓氏
「地域包括システム」はその理念とは裏腹に、現実には介護保険が使いづらくなり、サービス低下の懸念が広がっている。まず、経済的な負担の心配をせずに医療や介護が受けられるよう、国民健康保険料や介護保険料を引き下げ、利用料の減免を図る。待機者が多い特別養護老人ホームの整備など施設介護も充実させる。
川本勇氏
大津市が進める地域包括ケアシステムは、厚生労働省が進める高齢者施策を、七ブロックに各一か所あんしん長寿相談所(地域包括支援センター)で展開しているが、要支援・要介護・高齢者の安心・安全の施策を進めるには、絶対数が不足している。需要が高い地域から計画的に、一ブロック二か所のあんしん長寿相談所を開設する。
蔦田恵子氏
(団塊の世代が七十五歳以上となる)二〇二五年問題に向けて残された時間は多くない。<1>地域医療の強化。<2>家族や地域といった人間関係の構築。<3>孤独死ゼロを目指す地域見守りネットワーク活動の支援を強化。<4>介護従事者の職場環境の充実。<5>養護、特養施設の整備充実と支援。<6>高齢者のためのGPS機能付き無線発信機の貸し出し。
越直美氏
医師・看護師を中心とした訪問医療と介護との連携をさらに進め、地域での高齢者の見守り体制を確立する。また、介護者の心身の健康への配慮、介護うつなどへのサポートを行い、自宅で最期を迎えられるような仕組みづくりに積極的に取り組む。
全国学力テストと子どもの学力向上
質問
小学六年生と中学三年生を対象にした全国学力テストで、滋賀県は低迷しているが、学力向上への具体的な施策は。
川内卓氏
学力テストについては、競争教育をあおるものであり、賛成できない。子どもの学力を狭くとらえるのでなく、子どもたちの豊かな成長、発達を保障するために、豊かな学びの機会をどの子にも提供できるよう、学校の自主的な取り組みを応援し、しっかりした環境整備を行うことが市長の役割だ。少人数学級ですすめる。
川本勇氏
学力テストに左右されず、教育現場との定期的な意見交換を行い、施策の効果検証や新たな必要策の検討と早期実施を図る。家庭環境や健康に課題を有する場合は、教育関係者と医療・福祉関係者が連携し、丁寧に支援する。意見伝達の弱い子や、理解しにくい子が置いてきぼりにならないように、切れ目のない支援策を講じる。
蔦田恵子氏
県とも協力しながら、<1>小学一年生対策の強化、<2>学童保育の充実、<3>学校、地域や家庭が連携した土曜日授業の実施の検討、<4>研修の充実と適正な人事評価により教員の資質向上、<5>小中学校教員の勤務実態把握による教育現場の改善�\など総合的な学力向上対策を講じる。
越直美氏
総合教育会議で策定した教育大綱では学力アップ戦略を掲げており、大津市は小学六年生、中学三年生ともに全国平均並みである。しかし、テストの数値だけの判断ではなく、学力の向上には、児童・生徒自身が、新しいことを知る・理解することを楽しいと感じ、自ら学ぼうとする意欲・姿勢を身につけることが大変重要であると考えている。









