近江牛等を担保とする融資開始
◇大津
滋賀銀行(本店・大津市、大道良夫頭取)はこのほど、県の協力のもと、一般社団法人県畜産振興協会と業務提携し、近江牛等(注1)を担保にした融資「ABL」(注2)の取り扱いを開始した。地域の畜産振興協会と連携したABLは、全国でも初めて。
この取り組みは、同行が担保取得した近江牛などの肥育状況を協会と確認し、必要に応じて、協会が畜産業者へ衛生管理や畜産技術などのアドバイスを実施する。また万一、畜産事業者が破たんなど、事業の継続が困難となった場合には、協会は銀行に対し飼育管理や担保処分にかかる専門業者の紹介などの協力を行う。
これにより、担保取得した近江牛などの疾病や処分などの生体特有のリスクを軽減することができ、いままでの融資制度では困難であった近江牛などの生体を担保として活用することが可能になった。
また、個体識別情報を活用した適切な在庫管理や協会からの市場動向の情報提供により県内畜産業の動向を把握することで、不動産や保証によらない柔軟な資金対応ができることになる。
滋賀銀行では「協会と当行の連携によるABLの取り組みにより、畜産事業者の健全な畜産経営をサポートし、『近江牛』などの地域ブランドの維持向上に貢献する」としている。
(注1)近江牛等=黒毛和種のほか肉用種、乳用種などの牛、豚、鶏を含む
(注2)ABL(アセット・ベースト、レンディング)=企業の事業そのものに着目し、在庫や機械設備、売掛金など事業収益資産を担保として活用する融資制度。これまで担保として提供できなかった資産を担保として活用できるため、不動産や保証人に頼らない資金調達の可能性が広がるとともに、銀行と商流やビジネスモデルを共有することで、より密接な関係を構築することが可能になる






