「教育委員会を尊重しない越市長」「乱暴な支所統廃合避けるべき」
◇大津
来年一月十日告示、十七日投開票の大津市長選挙は、再選を目指す越直美市長(40)のほか、県議の蔦田恵子氏(54)、テレビプロデューサーの川本勇氏(56)、元チケット販売店経営の田中敏雄氏(74)が出馬表明している。このような中で、大津市議会の若手市議の会(七人)が越市政の四年間を振り返ろうと、茂呂治前副市長を招いて講演とパネルディスカッションを大津市内で行った。(高山周治)
茂呂氏は昨年五月、副市長の任期を二年残して辞職した。自身のブログ「大津通信」では、退任する前の昨年三月に越市長に渡した手紙を書き込み、反響を呼んだ。
それは、市職員や教職員、市幹部からの「とにかく聞かない、任せない、決めないの三拍子がそろって市長自身および部下の多忙につながっている」という切実な訴えだった。
これについて茂呂氏は講演で、職員との信頼性が欠けているため、「職員の力を一二〇%も一三〇%にも引き出すのが市長の責務だが、これができていない」とした。
職員との信頼性の欠如は、教育委員会の問題にも及んだ。山本哲平市議(志誠会)が「一昨年教育長に起用された富田真氏がわずか一年で辞任したのは、越市長と教育委員会の関係が混乱していたのが原因か」と問うと、茂呂氏は「越市長が教育委員会の独立性を尊重しないで意見を聞かない。予算編成の際、法律では教育委員会の意見を聞くように定められているが、最後は『私に予算権がある』と教委が練り上げたものを一蹴してしまう。これはコンプライアンス(法令順守)の問題だ。富田前教育長は、このようなことを繰り返されたため、辞任せざるを得なかった」と話した。
また、市民との対話不足も挙げた。これについて藤井哲也市議(志誠会)が「公共施設の統廃合には、市民の声をもっと反映するプロセスが重要ではないか」と問うと、茂呂氏は「市内に三十六ある市民センターの見直しは一定必要だ。しかし、今後は介護や防災の拠点になるので、何が何でも二つを一つにするというのは乱暴。公民館と支所機能を分けて考えるべき」と提言した。
さらに、将来のビジョンについて、「越市長は何をしたいのか見えない。『元気なまちにしたい』と四年前の選挙で訴えたが、それ以上のビジョンがない。(市民と行政の協働によるまちづくりである)結(ゆい)、協働のまちづくりにも、関心が低い」と話した。







