大津・草津の景観連携で
◇大津
「子どもたちが成長して大人になったとき、ふるさとの風景はアイデンティティになる」と、美しい風景を守り育てる景観行政の重要性を語るのは谷祐治・大津市議(41)。
大津市と草津市の広域景観連携を進めた議員活動が評価され、地方自治の先進的な活動などを表彰するマニフェスト大賞において「優秀マニフェスト賞」にこのほど選ばれた。
遠回りでも着実な方法をとるべきという意味の「急がば回れ」の語源が、室町時代に選ばれた風光明媚(めいび)な景色「近江八景」の「瀬田の夕照」(大津市)と「矢橋の帰帆」(草津市)に深い関わりがあるように、美観を維持するうえで隣接する両市の連携は欠かせない。
ところが従来は、大津市が建物の高さ規制を強化するなど景観行政を進める一方、、草津市との連携はなかった。
そこで谷市議は、草津市との連携を公約に掲げ、市議会で重点的に質問を重ね、びわこ大津草津景観推進協議会の設立(平成二十五年)に先導的な役割を果たした。さらに四年前からウォークラリーやシンポジウムに携わり、両市の市民の気運を高めてきた。
「景観づくりは、官民が理念を共有しながら進める息の長い取り組みが必要。でないと単なる規制の押し付けになってしまう。それこそ、『急がば回れ』ですよ」と言葉に力を込めた。







