大津歴博が発見
◇大津
大津市歴史博物館(大津市)は、小野神社(同市)伝来の大般若経全六百巻のうち奈良時代(八世紀後半)に書写された経典二巻が含まれていたことが分かった、と発表した。
大般若経は、大乗仏教の基本となる経典を集大成したもので、六百巻からなる経典群。玄奘三蔵が六三〇年、インドから持ち帰って翻訳し、まもなく日本にも伝来した。
小野神社に伝わる大般若経の多くは平安・鎌倉時代に書写されたものだが、第二百六十八巻と第三百五十五巻については、重厚な書体や経典の紙質から、八世紀後半に書写されたものと判明。同館は「奈良時代の経典が発見されることはめったにないこと」としている。
調査は、同館の依頼を受けた大阪大谷大学の宇都宮啓吾教授(国語学)が書体、龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センターが紙質調査にあたった。
大般若経は三月一日まで、同館の常設展示室で公開されている。一般二百七十円、高大生二百円、小中生百三十円。問い合わせは同博物館(TEL077―521―2100)へ。







