11月開所の「チームほたる」
◇大津
大津市内でデイサービスを運営する特定非営利活動法人ハート・イン・ハンドチャリティー(立入道夫理事長)は、若年認知症の人に仕事の場、交流の場である「チームほたる」を同市長等二丁目の長等商店街内に開所した。
孤立しがちな本人と家族
専門医らと支え
軽度の若年認知症を対象にした就労支援の取り組みは同市内では初めて。県内では、同施設のほか、守山市、長浜市、高島市の計四カ所。
若年認知症は、六十五歳未満で発症する認知症で、県内の患者数は約四百人(大津市は約百人)とされる。あまり知られていないため、本人や周囲の人が「うつ」と間違え、発見が遅れることもある。
若年認知症がかかえる問題は、本人が家庭や社会で中心的な役割を果たしていることから高齢者よりも深刻といえ、仕事や親の介護、子どもの問題など多岐にわたる。
手仕事をしたり、人と交流することで、病気の進行を遅らせることができるが、デイサービスに通うほどでない軽度の人は家に閉じこもりがちで、それが病状悪化に拍車をかける。
チームほたるは、軽度の患者の受け皿づくりを進めようと、県内で治療の中心的役割を担う藤本クリニック(守山市)の依頼を受け、十一月に開所した。
開所時間は月曜から金曜までの午前十時から午後三時までで、介護保険事業外の紙製の小箱の組み立てや、パンフレットの封筒入れなどの軽作業に携わってもらう。作業時間は、本人の状態にあわせて、二時間~半日でも応じる。
このほか、孤立しがちな家族との交流も重要な役割で、藤本クリニックや大津市、社会福祉協議会などと連携しながら、生活の悩みや介護サービスの相談にも応じる。
現在、若年認知症の人の通所はまだないが、数件の相談が寄せられているという。
立入理事長は「おかしいと思えば早めに専門医に診てもらい、早期発見して対応することが重要。軽度の人は、本人だけでなく家族のためにも、仕事を通じて社会貢献できる自信をもってもらい、前向きに生活してほしい」と話している。
問い合わせはチームほたる(TEL077―527―0485)へ。
なお、全国若年認知症フォーラムが来年一月二十五日、「支えること、支えられることの垣根をなくす」をテーマに、ピアザ淡海で開かれ、国や県の取り組みの方向性、現場からの報告が行われる。参加の申し込みは、藤本クリニック内の実行委員会(TEL077―582―6032)へ。(高山周治)







