近江の麻使用の衣装に一新
◇東近江
東近江市の一大イベント「東近江大凧まつり」(五月二十六日、東近江市栗見新田町のふれあい運動公園)に必要不可欠な風が吹くよう祈る“風の女神”四人と、近江の麻を使った新衣装の発表がこのほど、ウェルネス八日市で行われた。
風の女神に選ばれたのは、松井香奈さん(20)=兵庫県宝塚市=と善積なつみさん(19)=大津市=、今年度レインボー大使の中井真奈さん(26)=東近江市=、同じく大使の松澤綾乃さん(24)=近江八幡市=の四人。
実行委員会会長の小椋正清市長から凧で作った委嘱状を受け取った四人は、「大凧を浮かせるような大きな風を送れるよう頑張りたい」や「今年から会場も衣装も一新ということで、私たちの力で新たな風を吹かせたい」と意気込みを語った。
続いて、五年ぶりに新調された衣装の発表へ。小梶猛実行委員会委員長の経緯説明によると、女性の参加増を図るため二十五年前から衣装を意識し始めたという。最初の十年間は実行委員で着物コンサルタントの女性に任せ、平成十年から十年間にわたり八日市女子高校(現滋賀学園)被服科生徒の応募デザインを基に作製、同二十年から五年間は実行委員会企画会議デザインの衣装を使用していた。
今回は、湖東繊維工業協同組合と成安造形大学の協力を得て、湖東地域が誇る地域ブランド“近江の麻”を使った衣装に一新。同大学デザインプロデュースやファッションデザインコースの学生がデザインから縫製まで担当した。
新衣装は、麻を染め直してレースといった薄い布地で覆ったミニスカートのものや、五月の新緑をイメージして裾を緑色に染めたマント付きのもの、布地の美しさを引き立てるシンプルな純白ドレス、布地を斜めに裁断することで柔らかさを表現したブルーのロングドレスの四パターンで、すべて祭り当日だけでなくパーティー仕様にアレンジして着用できるようになっている。
発表の場に立ち会った同大学三回生の清水理紗さんは「普段あまり麻を使うことがないので、今回の取り組みでいろいろな発見があった。化学繊維の素材と違って温かみがあり、これからも使っていきたいと思った」と話し、近江の麻の魅力に触れた。
気になる着心地やデザインについて、風の女神たちは「ふんわりとしたシルエットで、風の中でも舞えそう」や「麻はチクチク、ゴワゴワするイメージだったが、実際に着てみると柔らかで風通しも良い」、「風が吹くと、違うスタイルが表現できると聞いて楽しみ」と笑顔で語った。
今後、新衣装をまとった風の女神は、五月五日の願い札貼りや歓迎レセプションに登場し、祭り当日に大きなうちわをあおぎながら「風の神さん風おくれ」と声を掛け、百畳大凧の飛揚を祈る。







