31日まで 近江商人博物館
◇東近江
命にかかわる食にスポットを当てた企画展「うまい!―明日へ命をつなぐもの―」が、三十一日まで五個荘竜田町にある東近江市近江商人博物館特別展示室で開かれている。
この企画展は、小学五年生が学ぶ社会科の単元「わたしたちの食生活と食料生産」に合わせて、“食”に焦点を絞ったもの。昨年から近江商人博物館・西堀榮三郎記念探検の殿堂・能登川博物館の三施設が、郷土愛を育むことを目的に巡回展示している“もっと知りたい!東近江市”の第二弾企画展でもある。
山・田畑・湖の幸(さち)に恵まれ、多様な食文化が根付いている東近江市。会場では、季節の食材を使った市域の郷土食や鯉のつつ煮、桜めし、小鮎の飴炊き、ハスの煮付けなど、本物と見間違う食品模型が目を引く。
百年前の近江商人のおせち料理も再現され、にしんの昆布巻きや数の子といった正月料理は、近江商人が北海道交易で流通させて広まった物が多いことを伝えている。
また、ふなずしをはじめ発酵食品や塩漬、乾物など、今なお続く保存食は、先人たちが生み出した知恵の宝庫。こうした日本人の伝統的な食文化を、今年三月、日本がユネスコの無形文化遺産登録に提案した。
特に、日本人の元気の源として欠かせない米。その歴史については、弥生式土器や石包丁、じゃ車、千歯こきといった展示物のほか、牛に唐スキを引かせる「田おこし」から土臼などを使う「籾すり」までを細かく描いたイラストなどから学べる。
近年、注目を集める“第六次産業”(第一次産業の担い手である農林漁業者が食品の処理加工から流通・販売まで手掛ける)の先進事例として、池田牧場(和南町)と晴れやかファーム(五個荘竜田町)を取り上げ、食育につながる学校給食の歩みも紹介している。
会場入口には、“あなたにとってのソウルフード、大切にしたい食べ物を教えてください”コーナーが設けられ、「ふなずし」や「ごりのたいたん」など来場者のお薦めの逸品が掲げられている。
開館時間は、午前九時半から午後五時まで(最終入館午後四時半)。月曜と祝日の翌日休館。九月五日から西堀榮三郎記念探検の殿堂で、十月十七日から能登川博物館でも開催される。
問い合わせは、近江商人博物館(TEL0748―48―7101)まで。







