エンディングノートの活用法学ぶ
◇東近江
能登川地区に在住・在勤の五十五歳以上を対象とした「能登川水車塾」(全八回)が、先月二十五日に開講した。
今年度の受講生は、五十五歳から八十五歳まで計六十七人で、主催者の能登川コミュニティセンター・居原田善嗣館長が「自分のため、そして家族のために、学んだことをこれからの生活に生かしてほしい」と呼び掛けた。
第一回のテーマは“自分と向きあおう!~エンディングノートを作成しよう~”。カルチャースクールでも講座ができるほど注目を集めているエンディングノートを取り上げ、講師でファイナンシャルプランナーの真多美恵さんが、書く場合に注意した方がいい「相続」に関する知識を教示した。
まず、エンディングノートと遺言書の大きな違いは、法的効力の有無。受講生に配られたエンディングノートは、▽私について(生年月日・出生地・お気に入り写真添付など)▽自分史年表(心に残る出来事と年齢)▽今までを振り返って(幼・小・中・高・大の思い出と職歴・趣味など)▽いざという時のために(介護・延命措置・臓器提供の希望・既往症)▽葬儀について(形式や死亡を伝える相手リスト)▽私の家族と親戚の記録▽相続・財産管理(借入金・加入している保険・預貯金・遺言書の有無)▽大切な人へのメッセージ―の八つの構成で、自分ですべて書き込んでいくもの。
父をがんで亡くした経験から、真多さんは「財産や人間関係の一覧があれば、残された家族の事務手続きなどが楽になる」と語り、実例を挙げながら感情論でこじれやすく百人百様という相続問題に触れた。
中でも、相続人となる子ども間で経済格差がある場合や相続財産のうち不動産の占める割合が高い人などを要注意とし、手立てとして公正証書遺言書の作成や成年後見制度の活用を促した。
「大事なのは、自分がどのようなライフプランを立てるか」。死から生を見つめる中で、遺言者が大切な人へ伝えきれなかった思いや愛を書き残す“付言(ふげん)”の重要性も説き、真多さんは「自分と向き合い、見つめ直す絶好の機会でもあり、自分たちの生きた証の引き継ぎ書としてエンディングノートを活用してほしい」と語り掛けた。
次回の講座は、二十五日午後一時半から「食の話と体操~血液サラサラで若さを保つ方法 気軽にできるタオル体操~」。定員に若干の余裕があるため、これからでも受講申し込み可能。詳しくは、能登川コミュニティセンター(TEL0748―42―3200)へ。







