香川県、大津市を相手取り
◇大津
香川県が、豊島(土庄町)に不法投棄された産廃の汚染土壌の一部を、大津市伊香立途中町にある民間業者の施設で水洗浄処理しようとする計画について、中止を求める地元住民は十二日、排出者である香川県と、受け入れ施設の所在する大津市を相手取り、話し合いによる解決を目指す公害調停を県、公害審査会に申し立てた。申請人は同市伊香立、和邇、真野などの住民二百三十一人。
調停を求める事項は、琵琶湖及び淀川水系、大津市和邇川、真野川一帯で汚染被害が生じるおそれがあるとして、(1)香川県は豊島から汚染土壌を搬出してはならない(2)香川県は業者との水洗浄処理業務委託契約を解除すること(3)大津市は香川県に対して了解を与えてはならない―の三点。
計画では、豊島の汚染土壌七万トンを、大津市伊香立途中町にある民間業者の施設へ搬入し、水洗浄処理するもの。環境基準を上回る有害物質は主なもので、鉛溶出量は最大で国の環境基準(一リットル当り〇・〇一ミリグラム)の二十倍、ヒ素は基準(同)の約五倍という。
民間業者の受け入れ施設では、濁水流出事故が昨年秋から四回発生しており、「重金属の処理が十分期待できず、流出するおそれがある」と危惧している。
また、活断層(花折断層帯と琵琶湖西岸断層帯)が付近にあり、「地震による汚染物質流出の危険性がある」としている。







